これはガマンじゃない。ずっと趣味を楽しみ続ける方法だと考えてみよう

趣味のかけた予算を抑えた場合、その金額を貯金に回す習慣をつけてください。趣味があるオタク女子は貯金をしていない傾向があるようですが、これはとても危険なことです。

というのも、独身にしろ既婚者にしろ、趣味をずっと続けたいと思ったら、将来に向けてお金を残しておく必要があるからです。

65歳まで長生きした女性はほぼ半数が90歳まで長生きしますが、これは25年間も趣味に没頭できる時間があるということです。毎日16時間の自由時間があるとすれば、25年はなんと14万6千時間にもなります。定年までの約40年間、平日2時間、週末や祝日に16時間自由時間があったとしても、9万6400時間です。

実は、老後に趣味を楽しめるかどうかのほうが女性にとっては重要なのです(男性は平均寿命が短い分、現役と老後の自由時間は拮抗します)。

しかし、国の年金は日常生活費に回すものであり趣味に回す余裕はありません。趣味人こそ、趣味のお金を別に確保しておく必要があるわけです。

毎月1万円、ボーナスごと5万円のガマンが30年続き、年3%で増やせれば1260万円にもなります。これなら65歳以降に毎月42000円ずつ趣味に使える予算になります。がんばってみる甲斐はあると思いませんか?

「趣味のお金を削りなさい」というとガマンを強制しているようで反発されてしまいますが、「そのガマンは数十年後に好き放題趣味を楽しむ時間を持つとききっと役立つ」と考えてみてください。きっと、「死ぬまでオタク」「死ぬまで趣味人」をエンジョイできるはずです。

やまさき・しゅんすけ 「人生の幸せの問題は、たいていはお金の問題である」という考えのもと、お金と幸せについて考えるファイナンシャル・プランナー(FP)。公的年金制度・退職金制度、投資教育が専門。Twitterでは毎日一言「お金の知恵」をツイートしてます。副業はオタクで、まちあるき、アニメとコミック、ゲーム好き。所属学会は東京スリバチ学会と日本年金学会