超リアルな立ち合い出産描写!『僕の小規模な生活』

鈴木「永久保存版だね…。さてさて、育児漫画、イクメンの漫画、という範囲から、ちょっと出てしまうかもしれないけど、この漫画の描写も、是非ご紹介したくて…。福満しげゆき先生の『僕の小規模な生活』、特に3巻と4巻ね。」

Chacco「我が家の愛読書じゃないですか!福満先生の作品は、家でさんざっぱら語っているよね(笑)。」

鈴木「いや、この破水からの出産までの描写がすごい!ここまで夫から見た妻の出産を克明に描写出来ているっていうのは、本当にすごいな、と思っているんです。」

Chacco「いまや妊娠出産をテーマにした漫画って山ほどあるけど、だいたい女性が描いてるじゃない?出産シーンを、辛かった、痛かった、っていうのを自分の主観で描いている作品が多いけど、実際の出産はこうだ!っていうのを、男性の外側の目で、描いてくれているのはなかなかないと思う。

そのおかげで、どの出産シーンよりも、『僕の小規模な生活』はリアルだと思っているんだ。私が臨月に入ってからは、ずっとこのシーンばかり読んでました(笑)。」

鈴木「えー!それは知らなかった!」

Chacco「予行演習気分で、怖いなぁ、とか思いながら(笑)。

出産って、いろんな人がいろいろ言うから、よくわかんなくて混乱すると思うんだ。「出産ってどんなものかわかんない!」と思った時には、これを読めばいいんじゃないかな。

出産は人それぞれだけど、こういう状況の出産というのがあるんだ、っていうのを知っておけば、少し目安になるでしょ。うちは、実際にはここまでではなかったけどね。」

Chaccoの場合、出産直前にプチトマトしか食べられなくなりました(笑)

鈴木「他にも、新生児育児の時の、父親の不安感も克明に描いているよね。

あと、寝不足の妻を寝かせるために、ミルクをあげたり、スリングに赤ちゃんを入れて散歩したりするんだよ。

それをしながら、自分の頭の中で、「すごい!えらい!先進的な父親」っていろんな人が褒めてくれるっていうのを想像するっていう描写があって、これもすごくわかる!」

Chacco「妄想さんは、私の産褥期にそれを思っていたんだ?二日にいっぺんぐらい自分で言ってたもんね。ここまでやる旦那なかなかいないよ!って(笑)。

確かに、本当にいろいろしてくれたし。この作品は、妊娠中も、出産中も、育児中も、妻だけじゃなくて旦那もバリバリに辛い!っていうのをちゃんと描いてくれてる。妄想さんもいろいろ大変そうだったもんね…。」

鈴木「あと、産褥期と新生児育児に疲れ切った妻が「お義母さん来ないで!」って言って、孫フィーバーが起きている姑と妻の間で板挟みになるじゃない?

こういう時は、妻側に立ってあげたほうがいいって結論づけるっていう展開で。自分の母親には申し訳ないけど、そのくだりはすごく参考にしてたよ。」

Chacco「我々の参考書みたいになってたかもね。妊娠、出産、その後の嫁姑問題とかを話し合ったときに、妄想さんが「あなたを守りますよ」と言ってくれて、すごくうれしかったんだよ。

あれは、『僕の小規模な生活』が影響を与えていたのか…。参考書どころじゃない、我が家を救ってくれたね。」

鈴木「いや、本当にその通り。嫁さんが妊娠中の旦那さんは、一度僕の小規模な生活を読んでみるといいと思うなぁ。本当に、これもいろいろ考えさせられた作品です。」