「カルシウムを補給できない」は嘘!牛乳は成長の強い味方

牛乳も「飲んだ方がいい」「飲まない方がいい」という話をよく聞きますよね。しかし、カルシウムが不足しがちな日本人にとって牛乳は良い食品だといいます。

「多くの日本人は牛乳に含まれる乳糖を分解できないから、カルシウムを補給できない」という説もありますが、これも誤り。

確かに日本人には「乳糖不耐症」といい、乳糖を消化吸収できず、お腹がゆるくなってしまう人が多いものの、カルシウムを吸収できないわけではないそう。とはいえ、このような体質の人は無理に牛乳を飲む必要はなく、ヨーグルトや普段の食事でカルシウムをとるように工夫しましょう。

子どもにとって「精製食品」はメリットがある

最近は白米や白砂糖など精製された食品はとらない方がいいという話をよく耳にしますよね。精製するとビタミンやミネラルなどが捨てられてしまうから、黒砂糖や三温糖、玄米を選んだ方がよいというものです。

しかし、現代では動物性食品や野菜など様々な食品から栄養をとっているので、栄養不足を心配する必要はないといいます。また、砂糖は調味料や嗜好品としてとるもので、栄養目的ではありません。それに三温糖は加熱によって着色しているだけなので、成分的には白砂糖とあまり変わらないのだとか。

消化吸収能力が十分でない子どもにとって、実は精製された食品は消化吸収がよいというメリットがあるそう。また、玄米に含まれるヒ素も精白によって減らすことができるのです。

いかがでしたか。本書では育児、医学、食、教育の分野の専門家が、ママが気になる様々な疑問に答えています。情報があふれる今だからこそ、正しく取捨選択し、根拠のない噂に振り回されないようにしたいものです。

ライター。音楽系の出版社で6年間勤務した後、かねてからの目標であったアメリカでの短期留学を果たし、現地でフリーペーパー制作のボランティアを行う。帰国後は、実用書を扱う出版社にて女性エッセイや心理本などの編集を担当。その後、ライターとしての活動を始める。北欧のヴィンテージ食器が好き。