誰でも、我が子には優しい気持ちを持ってほしいと思うもの。子どもの成長に合わせて、人を愛する気持ちとはどんなものか、伝えていけたらいいですよね。

そこで今回は、書籍『子ども超訳 一生大切にしたい70の名言』から、優しい気持ちを育てる名言を5つご紹介します。この本は、偉人の言葉が子どもにもわかるように超訳されているのが特徴。ご自分のエピソードなどがあれば、それも合わせて話してあげると、より身近に感じられるのではないでしょうか。

1: 「すごいこと」をしようと思わなくてもいい

「大事なことは成し遂げることがどれだけ多いかではない。どれだけ心を込められるかなのです」。これは、カトリックの修道女マザー・テレサの言葉です。人を助ける時に大切なのは、物をあげたり、すごいことをすることではなく、どれだけその人のことを思って行動できているかということです。

彼女はノーベル平和賞の授賞式で「全世界の平和のために、私たちができることは何ですか?」と聞かれ、「まず家に帰って、あなたの家族を愛してあげてください」と答えました。

身近にいる家族や友達を思い、些細なことでも行動に移すこと。それを多くの人が行えば、温かい気持ちが連鎖となっていくはずです。

2: 「ただ友人でいること」の大切さ

「友人のために私がしてあげられること。それはただ友人でいてあげること」。これはアメリカの思想家ヘンリー・デイヴィッド・ソローの言葉です。

お子さんに「友達のためにしてあげる一番のことって何だかわかる?」と質問してみてください。「プレゼントをあげる」「一緒にどこかに遊びに行く」などという答えが返ってくるかもしれません。しかし、自分だったらと考えれば「ただ友達でいてくれること」「そばにいてくれること」がどんなに嬉しいことか気づくのではないでしょうか、

自分の生活の中で、友達がどんなに大切な存在であるか、お子さんと一緒に考えるきっかけとなるような名言です。