DaizyStripper・風弥(Dr・Pf)

現在10thアニバーサリーイヤーを掲げて活動中のDaizyStripper。6月5日に東京・TDCホールでのグランドファイナル公演を控えている中、風弥(Dr・Pf)さんにバンドへの想いを伺ってきました。

ーー現在、DaizyStripperは昨年に続き2度目の47都道府県ツアー(10th Anniversary 47都道府県TOUR 2017「僕らの帰る場所」)の佳境に入ったところですね。

風弥:去年のツアーがすごく楽しかったんです。バンドとしても成長できたし。そして今年もやろうということになって。2年連続ということで、去年試行錯誤していたことや反省点を活かして周ることができています。

今回は『HOME』というアルバムをリリースしてからのツアーになったんですけど、DaizyStripperはこれまで「アルバムのリリースツアー」をやったことのないバンドだったんですよ。他のバンドからしたらスタンダードなやり方かもしれませんが、実はやってきてなかった。10年目にしてアルバムツアーが初めてという(笑)。

ーー10年目にして改めてアルバムリリースツアーに挑戦という。

風弥:そうすることでアルバムの曲たちを丁寧に育てることができました。今までは曲を出してもまとめて披露するという場がなかったので、今回全県でそれができてファンの子もすごく濃厚な時間を、『HOME』という世界に持ってくれたんじゃないかなあ。

2年連続で回ると大変と思うかもしれないけど、DaizyStripperの場合はそんなことも感じず、レベルアップしましたね。

ーータフですね。

風弥:でもツアーだとライブに集中できるというか。たとえば東京とかだと、朝渋滞に巻き込まれながら移動して、みたいな感じですけど、ツアーだと会場の近くのホテルに滞在するわけじゃないですか。起きてすぐ会場に行ってライブしての生活サイクルになるので、身体もそれに慣れていくし。

ライブを毎日やっていると身体が動くようになってくるし、自分のプレイのクオリティも上がっていくし。それが自信につながっていって、良い循環が生まれるんですよ。

ーー東京ですと、たとえばこういうインタビュー仕事も含めてどうしても入る雑事がありますもんね。

風弥:身体よりは脳みそなんですよね。個人的に曲作りとライブを並行するとつらくて。脳みそが曲作りに半分もってかれた状態だと集中力も落ちたりすることもあるので。47都道府県ツアーはそれが無いから一気に突っ走れるのがいいですよ。

ーー風弥さんは毎回ブログでリハーサル動画をあげていらっしゃいますよね。

風弥:ちょっとおもしろいことをしたくて、去年の47ツアーからブログにリハーサル動画をあげたら、ファンの子たちからも好評だったんです。

ーー普段なかなか見ることが出来ないですし。

風弥:地方のライブハウスだと会場によってはステージが低かったりドラム台がなかったりで、ドラムがあまり見えないこともあって。でもせっかく来てくれているのに、何も見えなかったというのもなあ、お互いせつないなと思って。もっと観てもらえる方法はないかなと思って考えたんです。

ーーファン想いですね。反響はいかがでしたか?

風弥:俺的にはライブみたいに正面から撮った動画がいいのかなと思っていたんですが、そうじゃなくて足元とか、タムの下とか、ペダルアップとか。なかなか見ることのできない角度からの動画が面白いっていわれますね。

ーーもしかしたらそこからドラムに興味を持って始める人もいるかもしれませんね。

風弥:そうなったらうれしいですね。