■意外な良さ

どのサービスにも大体、古いドラマや昔のアニメなんかが結構入っていて、配信本数を増やすために適当にいっぱい用意されている。これが結構面白くて、Youtubeなんかに画質の低いのが1話だけ置いてあるような作品が全話見れたりする。

英語を勉強してる人なんかは、英語のドラマやアニメを流しっぱなしにいると、結構会話がすんなり聞ける物が多かったりするのでいいかもしれない。また、地上波テレビのように1つの放送に視聴者全員が合わせる必要がないので、自分にとって興味のない部分に時間を費やすこともない。

■さらに色々な配信サービス

映像コンテンツを所有している会社なら、他の配信サービスに映像を提供するよりも自前でサービスを立ち上げた方が利益率は良かったりする。なのでテレビ局はもちろん、さまざまな会社や団体が独自の配信サービスを立ち上げている。

「NHKオンデマンド」
⇒「見逃し見放題パック」月額945円と「特選見放題パック」月額945円の2つの見放題サービスがある。「見逃し」の方はNHKで最近放送されたニュースや通常番組が月々600本ほど見られるプラン。「特選」の方は「NHKアーカイブス」やドラマ、「NHKスペシャル」などの特番のようなものが4000本ほどいくらでも見れる。今までの蓄積とクオリティがある分、教養系が好きな人にはかなり魅力的。

「kinkin.tv」
⇒ニュース専門チャンネル「朝日ニュースター」でやっていた番組を、愛川欽也が独立して継続させているサービス。こういうことをやっている人もいるんだな、という感じ。番組は人気があったみたいで、会員もかなりいるようです。

またUstreamでは、配信映像を視聴者が見ながら自由な金額を投げ銭するシステムも開始され、8月18日には坂本龍一が「Ryuichi Sakamoto Ohineri Live」というのを配信した。

インターネット状での決済も自由に簡単になり、従来は面倒な決済や、ゴテゴテに広告を貼って収益をあげるようなやり方しかできなかったサービスも、色々なやり方が可能になってきた。視聴者も簡単気軽に契約・解約できるようになり、決済もアプリを買うようにできるので、色んなものを好奇心のままに楽しめるようになってきている。

暇をつぶすだけならかなりの無料コンテンツがネット上にあふれているけど、それだけでは物足りない、質の高さや面白さ、情報密度などを求める人には素早く自分の求めているものにアクセスできるサービスがいいかもしれない。


【関連サイト】
auビデオパス[ http://www.videopass.jp/ ]
ソフトバンクムービーLIFE[ http://mb.softbank.jp/mb/smartphone/service/movie_life/ ]
ドコモ VIDEOストア[ http://pr.video.dmkt-sp.jp/index.html ]
Hulu[ http://www2.hulu.jp/ ]
バンダイチャンネル[ http://www.b-ch.com/ ]
GyaO![ http://gyao.yahoo.co.jp/ ]
nottv[ http://www.nottv.jp/ ]
NHKオンデマンド[ http://www.nhk-ondemand.jp/ ]
kinkin.tv[ http://kinkin.tv/ ]

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かやま・てつ 漫画家、ゲーム作家。自作のインディーズ出版者ごっこ「ドグマ出版」で自分に漫画新人賞を与えてデビュー。著書に『ランチパックの本』など。mixiやmobage、GREEなどのゲームアプリや、iPhone向けのゲームも制作。公式HP

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