お金

- お小遣いをもらっている:97年 78.9% → 17年 63.0% (▲15.9pt)

お小遣いについて質問をしたところ、20年前の1997年には8割近くの子どもがお小遣いをもらっていると回答しましたが、2017年には約6割に減少、過去最低となりました。

いつ、どういうタイミングでお小遣いをあげるかまたはあげないのかというのは親にとっては迷うことかもしれませんが、最近では毎月定額制というよりは、それぞれの家庭の条件や約束事によって、お金を渡すことが増えたのかもしれません。

情報環境

- 情報は、はやっているものを人よりも早く知りたい方だ:97年 63.8% → 17年 45.9%
- 興味のある話は人に聞くより自分で調べる:97年 38.8% → 17年 63.3%

情報についての調査では、流行をいちはやくキャッチしたいという欲求は20年前よりも減少しています。

その代わり自分が興味のあることに関しては、人に聞かずに自分で調べるという回答が 63.3%となり、1997年より+24.5ptとなり、過去最高となりました。

- インターネットを利用する時のデバイスは、スマートフォン 56.4%、ゲーム機36.4%、パソコン 33.8%、タブレット 31.6%の順
- ネットサービス利用度は、検索サイトを利用する 86.6%、動画共有サイトで動画を検索・閲覧する 80.5%の順

2017年の調査では、インターネットを利用するときのデバイスは、スマートフォン、ゲーム機、パソコンと続きました。

また、インターネットの利用については、検索サイトを利用する 86.6%、動画共有サイトで動画を検索・閲覧する 80.5%の順となり、スマートフォンやパソコンなどの普及により、自分で知りたいことを調べる機会が増えているといえそうです。

まとめ

1997年と今年2017年の子ども。20年間でさまざまな分野で違いが見られました。幸せ度、価値観、友人関係など、この調査からは、よい方向に数値の変化が見られる項目が多かったようです。

度々述べてきましたが、IT環境の普及により、スマートフォンやパソコンがより身近になり、そのツールを使い、自ら知りたいことに簡単にアクセスできるようになったことで、どんどん情報を得て、知識を深めることができるようになりました。

また大人と子どもで同じ話題を通して、会話がはずんだりするようにもなったのかもしれません。

これからも時が流れ、当たり前に時代によって変化は訪れます。

どのような社会になっても、子どもたちが活き活きと幸せだと感じることができるような世の中を作っていくことこそが、大人の役割。10年後の調査があれば、その時にも子どもたちが「幸せ」だと回答してくれるといいなと思いました。

参照:「こども20年変化」(博報堂生活総合研究所)

FMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスモノ書き。好きなものは、クラゲ、ジュゴン、宇宙、絵本、コドモ、ヘンテコなもの。座右の銘は「明日地球がなくなるかもしれないから、今すぐ食べる」。木漏れ日の下で読書と昼寝をする生活と絵本に携わることを夢見て、日々生きています。