子どもの洋服や靴下、小物などは、一つ一つが小さいので、散乱しがち。

さすがにタンスやクローゼットの中には収めているものの、開けてみるとごちゃごちゃで収拾がつかなくなっている、というのはよくあることです。

兄弟姉妹がいると混ざってしまいがちだし、子ども自身にきちんとしまうこともしつけたい。でも、日々の生活の中では余裕がないし、うまいしまい方もわからない…。そんな風に感じていませんか?

そこで今回は整理収納アドバイザーと、教育する人たちに教える整理収納教育士の資格を持ち、3人の子のママでもある大森智美さんに、子ども服の整理収納術を教えていただきました。

子どもの服や小物類の賢い整理収納方法は?

――子どもの服や靴下がタンスの中でごちゃごちゃしています。賢い収納方法を教えてください。

まずは「仕切り」を作る!

牛乳パックを使った仕切り

大森智美さん(以下、大森)「まずはアイテムごとにしっかりと仕切りを作ってあげることがポイント。100円ショップのカゴをそろえてもいいですし、合うものがない場合は牛乳パックなどでも簡単に仕切りは作れます。牛乳パックは洋服のサイズに合わせて仕切りを作ることができるのでオススメです」

縦に収納する!

大森「入れる際は、たたんで立てて縦に収納してみましょう。そうすると上からすべて俯瞰して見ることができ、服を取り出す際に選びやすくなります」

量を減らして7~8割収納に!

大森「ごちゃごちゃになってしまう原因は『量』にもあると思います。子ども服は小さくて可愛いのでついつい買ってしまったり、誰かにいただいたり、小さいうちはとにかくおさがりをもらう機会も多いです。収納場所以上の量が入っていませんか?

必要以上の量があるとどうしても、整えても戻しにくくて上に重なるように置いてしまい、すぐにぐちゃぐちゃになってしまいます。

使用頻度の低い服は思い切って手放したり、2軍として分けて別の場所にしまったりするなどして、収納場所の7~8割埋まる程度の収納にしてあげると、普段使う衣類が格段に取り出しやすく綺麗に収まります」

兄弟姉妹がいる場合の収納方法は?

――兄弟姉妹がいる場合の、それぞれの服のしまい方を教えてください。

大森「兄弟姉妹がいる場合は、それぞれ個人ごとに洋服ダンスや衣類ケースを用意してあげると、大きくなって個室を持つことになっても、そのまま個人の部屋に移動できるので、衣類を移す手間も省けますし、洋服ダンスや衣類ケースを長く使用することもできます。

我が家は3人きょうだい。4段衣装ケースを1人1つ用意し、1段目はパジャマ・下着類、2段目はトップス(オールシーズン)、3段目はボトムス(オールシーズン)、4段目は幼稚園用品や水着・浴衣などの季節もの、と個人ごとに分け、その4段に上着以外がすべて収まるようにしています。

衣替えもしなくて済むので、ママの手間も減ってオススメですよ。同じシリーズの衣装ケースでそろえてあげると一緒に置いている間も、見た目の統一感が出ますね。

また、自分の衣類はこの引き出しに入っていると子どもも認識するので、兄弟姉妹と間違うこともありません。引き出しには名前やズボンなどラベルをつけてあげましょう。まだ字が読めない子どもにはイラストやマークなどでもいいですね。

同じタンスやケースを使うなら、弟や妹は下段、お兄ちゃんお姉ちゃんは中段、ママが出し入れする場合は上段など、使う人の身長に合わせた引出しに収納することも大事です」