『アホガール』

2017年の夏アニメで、コメディアニメの注目作としてタイトルを挙げたい作品が『アホガール』です。

そのタイトルの通り、徹頭徹尾"アホ"な女子高生が巻き起こす珍騒動の数々を描く本作は、ムチャクチャなハイテンションと笑いを取るためならばなりふり構わない潔さが最大の見どころです。

その作品性をひと言で表すならば……これは、非常に肯定的な意味で捉えていただきたいのですが……ズバリ「下品」!

「アホガール」な主人公、花畑よしこを筆頭に、タガが外れたような言動を繰り返す登場人物たちと、そんな彼女たちのアホな行動の数々に終始、振り回され続けるツッコミ役のキャラクター、そして、作中に劇薬の如く振りかけられたハードな下ネタとエロが入り乱れるストーリーは異常に密度が高く、15分という放送時間があっという間に過ぎていってしまいます。

そんな強烈な作品性を更に加速させているのが、各キャラクターを演じる出演声優の好演とハマりっぷりです。中でも、よしこを演じる悠木碧さんの突き抜けた演技は素晴らしく、"ヨゴレ"な役どころにも全力投球で挑む姿勢は、本作に暴力的なまでの笑いのパワーをもたらしています。

他の出演者も、ツッコミ役のメインを務める杉田智和さんと原田彩楓さんを筆頭に、上坂すみれさんに日笠陽子さん、井澤詩織さんに井口裕香さん、前田玲奈さん……と、「コメディも上手い人気声優陣」で固められており、"聴きどころ"タップリな1作となっています。

テンション高めなギャグと出演声優のコミカルな演技。今期のアニメ作品でも、最もシンプルに、何も難しいことを考えることなく、ただただ純粋に"笑える"1本です。

少しばかり癖の強いギャグの方向性は、好き嫌いが別れるところかもしれませんが、それがハマった時の破壊力と快楽性は抜群ですので、是非とも一度ご覧いただければと思います。

『イケメン戦国◆時をかけるが恋ははじまらない』

最後にご紹介したい作品が、『イケメン戦国◆時をかけるが恋ははじまらない』です。モバイルゲーム『イケメン戦国◆時をかける恋』を原作としたCGショートアニメで、SDキャラ化した美形の戦国武将たちが織り成すキュートかつイケメンなコメディ作品となっています。

本作の注目ポイントが、シリーズ構成に人気ゲームバラエティ『ゲームセンターCX』に作家として参加している岐部昌幸さんを迎えている点です。

かつて、セガの名作ハードの数々を擬人化するメディアミックス企画『セガ・ハード・ガールズ プロジェクト』のアニメ版である『Hi☆sCoool! セハガール』に脚本家として参加していた岐部さん。

同作では、幼少期からの熱狂的なセガファン……"セガ信者"である岐部さんの知識とセンス、そしてセガ愛が見事にアニメのシナリオと融和していましたが、ゲーム作品のアニメ化となる今回の『イケメン戦国』で、その脚本力がどのように活かされるのか? 個人的にも、とても楽しみにしています。

また、主にバラエティ番組を中心に活動する作家さんを招いてのシナリオに加えて、「スター☆コンチェルト」が歌う主題歌の作詞、作曲を人気ガールズロックバンド「Cyntia」のメンバーが担当しているのも個人的には見逃せないポイントです。

"嬢メタル"とも呼ばれるガールズヘヴィメタルシーンの代表格であるCyntiaらしいポップかつハードなメロディは、メタルファンにも一聴をオススメします!

制作スタッフにネームバリューがあり、尚且つ、ちょっと異色なクリエイターのお名前が並んでいる本作。意外な人気爆発もあるかもしれませんので、メインターゲット層であろう女性のアニメ、ゲームファンだけではなく、男性もそのタイトルを録画予約のリストに加えていただきたいと思います。

都内在住の極々平凡なサラリーマン兼、アニメ、音楽、プロレス、映画…と好きなものをフリーダムに、かつ必要以上に熱っぽく語るBLOG「さよならストレンジャー・ザン・パラダイス」管理人。永遠の"俺の嫁"である「にゃんこい!」の住吉加奈子さんと共に、今日も楽しいこと、熱くなれることを求めて西へ東へ。

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