あっと先生による人気漫画『のんのんびより』のコミックス最新刊となる第11巻が先日発売。そのリリースに合わせて新作アニメの制作もアナウンスされました。

ファンにとっては、嬉しい知らせとなったこの今回のニュース。原作漫画の人気に加えて、2013年に放映されたテレビアニメ版も、田舎を舞台に展開されるスローライフな癒し系のストーリーと、美しい風景描写、そして、愛らしいキャラクターがファンに支持され、大ヒット作に。2015年にはアニメの続編が『のんのんびより りぴーと』として制作され、一期と変わらぬ長閑でハートフルな作風がファンを魅了しました。

新作アニメを迎える前に、改めて、その魅力を振り返っておきたい……ということで、自身も『のんのんびより』のファンである筆者が、テレビシリーズ全24話の中から、特にお気に入りかつオススメのエピソードを8篇ピックアップし、その魅力を存分に語らせていただきます。

駄菓子屋に行った(無印2話)

先ずは、第一期の『のんのんびより』より、小毬と蛍のメイン回で、二人が駄菓子屋に買い食いに行く様をコミカルに描いたエピソードです。

大好きな小毬と一緒に外出できるということで、張り切って着飾り、待ち合わせ場所に駆けつける蛍。しかし、肝心の小毬はお洒落で大人びた姿へと"変身"した蛍のことを彼女だと認識できず……という形式で進行するコメディは、とにかく楽しい仕上がりに。

小学生ながらに抜群のスタイルを持つ蛍と、中学生だけれど体型も嗜好もまだまだ子どもっぽい小毬というキャラクターを対比させつつ、二人の「すれ違い」によって笑いを生み出すロジカルなシナリオの構成力には、思わず感心してしまいます。

また、小毬のキュートな姿も本エピソードの大きな見どころ。前半パートでは、散々、妹の夏海にいじられ、後半では知らないお姉さん(実は、蛍)に翻弄され続ける小毬の姿は、視聴者にこの娘の劇中での"不憫キャラ"な役どころと、今後に降りかかるであろう受難っぷりを大いに印象付けたのでした。小毬を演じる阿澄佳奈さんの演技も素晴らしいの一言です!

夏休みがはじまった(無印4話)

『のんのんびより』における作劇の中心は、底抜けに明るくて楽しいコメディですが、この第4話「夏休みがはじまった」は、胸にジンと響くようなエモーションを携えた一篇です。

ここでの主役は、れんげ。夏休みを利用して祖母の家にやって来た少女、ほたるとれんげのひと夏の出会いと別れのドラマが見事に描写されており、観る者の心の琴線を大いに震わせてくれます。

劇伴の挟み込み方や、蝉の鳴き声を使った印象的な演出、クライマックスで使われるカメラの長回しなど、映像と音の魅せ方も抜群で、無印『のんのんびより』の中でも特に演出面での見どころが多い回です。

子どもの頃に誰しもが経験した"友達"との離別の情感を思い出させてくれる、ノスタルジックでちょっと切ないけれど、でも、とても美しいエピソードです。

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