3.お手伝いをしたら、必ず「ありがとう」を

そして絶対に忘れてはならないのは、子どもがお手伝いをしたときには、必ず笑顔で「ありがとう」と言うこと。

粂井「なぜ重要かというと、家族のために働いた結果、大好きなママから感謝され、笑顔を向けられることで、自己肯定感が高まるからです。

自己肯定感は、学校での勉強へのやる気や、将来、社会に出て活躍したいという意欲にもつながります。

つまりママの感謝の言葉と笑顔が、生きる力の源になっていくんです」

4.やり方や結果にダメ出しをしない

子どもがお手伝いをしたのはいいけれど、畳んだ洗濯物がグチャグチャだったり、野菜の切り方が大きすぎたり……。やり直していたら、助かるどころか余計に時間がかかった……なんて経験があるママも多いのでは?

思わず「ヘタねえ」「あーあ、そんなやり方じゃダメじゃない?」なんて言葉が出てしまいそうですが、「ダメ出ししたくなってもグッと我慢を」と粂井さん。

粂井「ダメ出しのほか、『早くしなさい』や『なんでできないの?』も、子どもを焦らせたり萎縮させたりしてやる気をそぐNGワードです。

ママ自身が、私がやった方がラクとか、時間がもったいない、完璧にこなせないとダメなどと思っていると、お手伝い習慣は続きませんし、子どもは家事のできる子になれません。それに、つい子どもを否定する言葉が出てしまいがち。

もし子どもがテーブルを丸く拭いてしまって、角が拭けていないなら、『角も拭かないとダメじゃない』ではなく『ピカピカになったね!ありがとう!端っこも拭いてもらっていい?』と言えばいいのです。

小さな子どもがうまくできるわけがないんです。最初はできなくても、何度も繰り返すことで確実に上手になります。子どもの将来のために覚悟を決めて、できばえや効率は気にせず、焦らずゆっくり進めていきましょう」