大容量の写真データをらくらく保存する、外付けHDDを「自作」して安価にゲット

2012.9.28 20:19配信
高画素なデジタル写真の保存場所を確保しよう

運動会に学芸会、学園祭、ハロウィンなど、秋は楽しい行事が目白押しだ。さらに、紅葉やイルミネーションなど、思わずシャッターを切りたくなる景色が広がる季節がやってくる。だが、心のおもむくままにシャッターを切っていくと、一度のイベントで軽く数百枚の写真を撮ってしまうことがある。そうなると、後で困るのが、写真の保存場所だ。

デジタルカメラは、ここ1年ほど急激に画素数が上昇している。量販店販売データを集計した「BCNランキング」によれば、2011年8月の「レンズ一体型(コンパクト)」のうち、1400万画素以上は64.9%だったが、今年8月には82.8%にまで拡大し、そのうち1800万画素以上のモデルが10.4%にも上っている。

デジタル一眼レフとミラーレス一眼を含む「レンズ交換型」にも、同じことがいえる。昨年8月と今年8月を比較すると、1400万画素以上の構成比は4.9ポイント上昇して68.7%に。さらに、1800万画素以上が26.7%、2000万画素のモデルが7.0%を占める。今秋の新製品をみても、高画素化はさらに進んでいる。

画素数が上がると、デジタル写真のファイルサイズは大きくなる。例えば、1400万画素のデジカメで撮影した写真の1枚のファイルサイズは、被写体の色合いや搭載するセンサによるが、JPEG形式の最高画質モードで7MBを超えることもある。つまり、150枚も写真を保存すれば1GBを使い切ってしまう計算だ。

当然、画素数とファイルサイズは比例して増えていく。さらに、RAW形式で撮影すると、ファイルサイズは巨大化し、20MB以上にもなる。しかも、最近のデジカメはHD画質での動画撮影があたりまえ。機種にもよるが、HD画質の動画ファイルは、1分で300MB以上になることも珍しくない。

PCの内蔵HDDには、OSなどのインストール済みソフトをはじめ、音楽や文書ファイルなど、さまざまなデータが保存されている。そこに高画素カメラで撮影した写真や動画のファイルを保存していくと、あっという間にHDDがいっぱいになってしまう。

●外付けHDDを増設して、保存場所を確保

写真の保存場所に困ったら、PCの内蔵HDDではなく、新たに外付けHDDを買ってきて保存するのが一般的だ。外付けHDDは、大容量化に加え、低価格化が進んでいる。売れ筋の外付けHDDの容量は2TB。これは1400万画素の写真を20万枚以上保存できるほどの大容量だが、現在の相場は1万716円(2012年8月平均単価)とこなれている。さらにコストパフォーマンスを追求するのなら、HDDベアとHDDケースを購入し、外付けHDDをつくってしまうのがおすすめだ。

HDDベアとは、HDD自体をむき出しの状態で販売している製品。これにUSB端子などを搭載したHDDケースを組み合わせることで、外付けHDDを「自作」できる。自作といっても、実際の作業は驚くほど簡単だ。ただし、組み立ての際は、データに影響を及ぼす可能性があるので、静電気には注意しよう。

ここでは、今年8月の「BCNランキング」で、「HDDベア」を抽出したデータで1位となったウエスタンデジタルのHDDベア「Greenシリーズ WD20EARX」と、玄人志向のHDDケースで1位の「玄立 KURO-DACHI/CLONE/U3」を使って、外付けHDDを組み立てた。組み立てといっても、必要な作業は、HDDベアを「玄立」に差し込むだけ。ネジやビスもいらず、ただ差し込むだけでセットアップが完了する。あとはPCと接続し、電源をオンにすれば、外付けHDDとして利用できる。

●HDDベア選びが「自作」のキモ

コスト面で、HDDベアとHDDケースの組み合わせが本領を発揮するのは、大容量のHDDを導入するときだ。例えば、4TBの外付けHDDの相場は3万円以上。一方、HDDベアが2基入るケースと2TBのHDDベア2台を用意して組み立てれば、4TBの外付けHDDが手に入る。平均単価は、2TBのHDDベアがおよそ7800円。これを2基とHDDケース「玄立」の実勢価格4400円を合わせて、およそ2万円ですむ。

しかし、闇雲に価格だけを優先してHDDベアを選ぶのは、やめたほうがいい。大容量データを保存するなら、転送速度は見逃せない性能だ。その点、ウエスタンデジタルは、「WD20EARX」など静音性が高く、電力消費を抑えた「WD Green」シリーズのほかに、処理速度が速い「WD Black」シリーズや、10000rpmという世界最速のSATA HDD「WD VelociRaptor」など、より上位の転送速度をもつ製品が揃っている。

そして、一番重視したいのが信頼性だ。撮影データが消えたり、破損したりするのは絶対にNG。ウエスタンデジタル製品が選ばれている最大のポイントが、実はここにある。ウエスタンデジタルは、HDDベアのほか、外付けHDDやネットワークストレージまで製造する「保存」のエキスパート。その顧客には、レコーダーや録画テレビなどを生産する日本のトップメーカーも含まれる。こうした背景から、一般ユーザーからも厚い信頼を得ている。

また、HDDベアをケースから取り外して、管理する場合は、ホコリには気をつけよう。製品を問わず、HDDはデリケートなものなので、ホコリが舞う場所や電磁波の強いところには保存しないようにしよう。むき出しのまま管理するといっても、箱などに入れて保管するといいだろう。

たっぷり写真を保存でき、効率よく管理できる外付けHDDは、デジタル写真の保存先としてベストの選択。そしてHDDベアとケースの組み合わせで自作して、より安く上げるのも手間いらずだ。イベントシーズンがやってくる前に、信頼できる大容量の外付けHDDを手に入れて、思う存分シャッターを切ろう。(フリーライター・星政明)

いま人気の動画

     

人気記事ランキング