「イクメンバンザイ!」価値観の呪縛


鈴木「なんていうか、イクメンっていう言葉自体、もうなんか古いよね。男性が育児に参加するのは、もう特別なことじゃないし。

でも、今振り返ると、自分自身が『イクメンバンザイ!』的な価値観にとらわれていたのかもしれない。」

Chacco「それは、過剰にイクメンになろう、と思っていた、ということ?」

鈴木「自分は子ども好きだし、休みも長く取れたから『頑張ればどうにかやれるだろう!俺はイクメンじゃい!』って、自分一人で背負い込み過ぎたところはあるなぁ。」

Chacco「うーん、さっき言っていたことと矛盾するかもしれないけど、私、鈴木さんに『もっと“イクメン”を休んでほしい』とも思ってたんだ。」

鈴木「えーっ!そうなんだ…。」

Chacco「取材に行く時も、早めに切り上げて帰ってきたりとか、まるで嫁と子どもを残して外に行くのが“悪いお父さん”みたいに思っているのかな、と思って。」

鈴木「たしかに、なるべく早く帰るようにしていたね。」

Chacco「せっかくの気分転換になる外出も、罪悪感に繋がってたように見えたよ…。」

鈴木「そう言えば、あの時期にNegiccoの日比谷野音ライブを取材に行ったことと、劇団ハーベストの夏公演を観に行けたことは、本当に、自分の気持ちを救ってくれたなぁ…。」

Chacco「でしょ?!」

鈴木「そうだねぇ…。まぁ、自分の取材は仕事だから、あんまり楽しんでたらいけないんだけど(笑)。」

 

誰だって、いきなり親になれるわけじゃない。


Chacco「だからさ、周りのサポートを受けて、お父さんもお母さんもリフレッシュさせてあげるっていうのが大事だと思うの。」

鈴木「親が気分転換をするって、実は子育てにおいてものすごく重要なことなんだよねぇ…。特に、まだ赤ちゃんと外に遊びに行けないような時期は。」

Chacco「本当にそう思う。ストレスって、ちゃんとどっかで発散させないと、蓄積しちゃうじゃない?

私も、鬱憤がたまっていると、子どもにキツイ言葉を吐いたり、優しく抱きしめたりできないことがあって…。」

鈴木「母親も父親も、子どもが産まれたからと言って、いきなり理想的なイイ親になれるわけじゃないよね。子どもが出来る前の自分と、地続きなわけじゃないですか。」

Chacco「お~、イイこと言うね!」

鈴木「そこで、あまりにも、“母親らしく”とか“イクメンらしく”とか、やりすぎると、無理が出てくる。気晴らしとか、以前の自分に戻れる時間を作れたらいいよね。」

Chacco「育児支援を利用して、たまには遊びに行ってもいいと思う。お父さんとお母さんが交代交代で、ドロドロしたものを全部デトックス出来たら最高だよね。」

育児は楽しいけど大変!だからこそ


鈴木「育児って本当に楽しいし、幸せなことがたくさんあるけど、同時に、思ったより何倍も気を遣うし、面倒だったり、思い通りにならないことがたくさんあるじゃないですか?」

Chacco「うん、本当にそうだね…。」

鈴木「楽しいことだけじゃなく、しんどいこともたくさんある。そういう時にSOSを出すことに躊躇しないようになったら、もう少し、産後クライシスが減るのかもしれない…。」

Chacco「ヘルパーさんなり、親せきなり、もっと他の人に分散してもらって、夫婦だけで抱え込まないことが大事かもね。」

鈴木「さて、そろそろお時間です。最後にChaccoさんから何かありますか?」

Chacco「私はNegiccoさんと劇団ハーベストの皆さんには、あの時、鈴木を助けてくれてありがとう!と手作りのガトーショコラを送り付けたいです!」

鈴木「え~、飲食物の差し入れはご遠慮いただいております。」

Chacco「まじかー!飲食物の差し入れはNG?」

鈴木「ダメです!って何の話だよ!というわけで、これからも鈴木家をよろしくお願いします!」

Chacco「よろしくお願いしまーす!」

 

1977年生まれ。埼玉県出身。ライター/ブロガー。2004年からブログ「鈴木妄想なんじゃもん」を開始。日本各地・アジア各国のアイドルシーンやサブカルチャー/ポップカルチャーについて独自の視点で語り続ける。著作に「新大久保とK-POP」(マイナビ出版)。

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