性格を作る「ノルアドレナリン」
ノルアドレナリンは、幸せをつくるセロトニンと同様に、性格を作るホルモンといわれています。些細な事で怒りやすい人に「カルシウムが足りないんじゃないの?」といわれることが多くあります。確かにカルシウム不足はイライラの原因となりますが、それよりもノルアドレナリンのアンバランスが原因となっていることが多いのです。
ノルアドレナリンのバランスがとれている人は、判断力(決断力)もあり、ストレス耐性もあり、危機に立ち向かっていける。そして危険を回避する能力に長けている。あれ?理想の人間像にみえませんか? そうです、ノルアドレナリンのバランスがとれている人は、性格的に「安定している」人になるのです。反面、バランスが崩れている人は、性格が安定しません。ストレスに弱く、判断を先延ばしにする。あるいは判断から逃げてしまう。危機になると危機と戦うのか、撤退するのかよくわからない。これでは性格的に「安定している」とはとてもいえませんね。つまり、ノルアドレナリンは、「性格形成ホルモン」といってもよいでしょう。
最後に
うつ病と診断されると、セロトニンとノルアドレナリンを増やす、あるいは効果的に脳に働かせる薬が処方されることが多いですが、これは薬が効いている間しか作用しません。もちろんそれで助走をつけて、うつから脱出する人は数多くいますが、あくまで手助けにしかならないのです。
もし、うつ病で苦しんでいるなら、食事を変えてみるのはいかがでしょう。すくなくともマイナスにはなりません。もしうつから解放されるなら、ノルアドレナリンも「ハッピーホルモン」の一つとしてもいいかもしれませんね。