――さっそくですが、『式年遷宮』の見どころについて教えてください。

「行っていただきたい一番旬な時期として、おすすめしたいのは、来年(2014年)の2月頃までです。式年遷宮では、今あるお社(やしろ)の隣に、新しいお社を建てるわけですが、2月頃までなら、新旧のお社を同時に見ることができます。20年に一度しか見られない光景です。

20年前の前回の式年遷宮では、内宮(ないくう)のお社をしばらく残して、外宮(げくう)のお社を先に解体しました。神社本庁、神宮司庁へ問い合わせたところ、今回の式年遷宮では逆に、外宮のお社はしばらく残すとのことですが、内宮はいつまで残すか解らず、早く解体してしまう可能性もあるそうです。」

――現状ではもう引っ越し準備が整っていて、新しいお社がすでに建っているというわけですね。先に解体してしまう内宮のお社を新旧同時に見るには、いつ頃までに行けばいいですか?

「詳しくはわかりませんが、確実なことが言えるのは9月末までだと思います。10月1日からは“遷御(せんぎょ)”の準備のために、特別参拝等ができなくなります。10月に入ってからは、お社にどこまで近づけるかは行ってみないとわかりません。」

 

画像提供:神宮司庁

真新しい神殿は神々しい! 行くのなら早めが吉

「自由がきくのであれば、なるべく早く行ってもらいたいと思います。私は縁あって、できたばかりの外宮のお社を見る機会がありました。ちょうど晴れていて、陽が燦々と当たっていたのですが、真新しい萱(かや)も、白木のご正宮も、金色に光り輝いて見えました。とても神々しくて言葉がありませんでした。

木造建築は生き物ですので、日が経てば経つほど、変化していきます。ぜひ、新しく、神々しいうちに見ていただいたほうが、なお感動が強いのではと思います」

――なるほど! 確かに真新しい神殿は感動的に違いないですね。ぜひ早めに行こうと思います。