「な、なんだ君たちは……」

「あんたの言っていることは、全くわからない。つまり上司として、指示していないと同じ事だ!」と、Bさん。

「そうだ!顧客からもクレームがでていること、気づかないんですか!!」と他の部下。

1時間ほどたって、100本ほどの矢が刺さった上司は、深く頭を下げました。

「ソーリー……いや申し訳なかった。でも外国から戻ってきたばかりでみんなとコミュニケーションしづらかったんだ……」と上司。

「その気持ちもわかりますが、私たちにもlimitというものがあります」とBさん。全員がはっとしました。Bさんまで……感染?
 

小者度3  なれなれしすぎ。部下にゴマをする「すりすり上司」

日本の会社はゴマをする事が出世の道と考えている人が非常に多いと言われています。とにかく上司に媚びへつらう。 パワハラ問題が騒がれるようになってからは、部下にまでゴマをする上司。威厳も何も有りません。しかしこの部下へのゴマすり、放置しておくと大変なことになります。Cさんの上司(部長)がまさしくこのゴマをする事が仕事の「すりすり上司」だったのです。小者度でいえばレベル3です。

「この仕事、何とかお願いするよ。頼む!」…おまえの仕事だろ!!

「この計算は合っているか、検算してくれるかなあ?」…私は計算機じゃない!!

など、Cさんの上司はことあるごとに、部下に仕事を押しつけてくる。たまったものはありません。当然部下の仕事は倍増し、部は破綻寸前になっていました。

ある日、Cさんは部長がいない隙に、部のみんなに問いました。

「このままいったら、みんなが倒れてしまう。どうしたものか」
「人はいいんだけど、このままじゃ困る」

1時間ほど話してでた結論が…ある作戦。

「部長、部長の手腕でこの仕事ぜひお願いします!」
「部長! さすがですね! ○○社が是非部長に会いたいといっているので、同行してもらえませんか?」

 部員全員が部長に逆ゴマすり作戦開始です。断れない部長は、仕事を下に丸投げすることもできず、仕事量が他の部長に比べても倍増していきました。
「か…勘弁してくれ…」と、すりすり部長はまさしく自らすり減っていったのです。