ここ近年、“多様性”という言葉をよく耳にするようになりました。たとえば女性の社会進出、派遣法の施行を筆頭に、男女の働き方やライフスタイルに大きな変化が生まれてきています。

最近では、ダイバーシティ(=幅広く性質の異なるものが存在すること)という言葉が使われ、企業が人種、性別、年齢、価値観などにこだわらない、さまざまな人材を受け入れようとする取り組みが広がっていますが、なかでも男女間で顕著に意識が変わりつつあるのが結婚観や恋愛観ではないでしょうか。

晩婚化が進む一方で、「結婚したい」と望む人は多いといわれている、結婚に対する男女の本音。今回は、そんなイマドキの独身男女が考える結婚観と恋愛観についてご紹介したいと思います。

 

異性の友人も交際相手もいない男性は約6割、女性は約5割!?

厚生労働省は発表した平成25年版厚生労働白書に、こんな興味深いデータ結果が寄せられていました。

「未婚者の異性との交際の状況」について調査したところ、2010年の調査で「異性の友人も交際相手もいない」と答えた18~39歳の男性は62.2%、女性は51.6%にも上っていることが判明。

これを1992年の調査と比べてみると、男性は48.1%、女性は39.5%という結果が出ていることから、ここ18年間の間でだいぶ数値に変化が表れていることがわかります。

しかし反面、結婚の意思がある男女の数は、同じ18年間の間でそれほど変化があるわけではないのだとか。というのも、「未婚者の生涯の結婚意思」について調査したところ、2010年のデータで「いずれ結婚するつもり」と答えた男性は84.8%、女性は87.7%と回答。

続けて、これを1992年の調査と比較してみれば、男性は89.4%、女性は89.2%の方が「いずれ結婚するつもり」と答えていることから、近い将来結婚しようと思っている若者は依然として多いことがわかりますね。

結婚についていえば、あえて結婚しない理由、そして結婚できない理由がそれぞれあると思いますが……。では、恋愛観として「異性の友人も交際相手もいない」という男女が増えているのは、一体どういった理由からなのでしょうか。