個人と個人を繋ぐマイチーム機能

秋好氏によれば、今や200社以上もの企業がクラウドソーシングサービスを運営しているとのこと。ランサーズでは新たに複数名のユーザーがチームを組んで仕事を受注できる『マイチーム』機能をリリースしたが、長沼氏はこの機能が業界に革命を起こすものと、その可能性を評価していました。

では、なぜランサーズは『マイチーム』機能を作ったのか。秋好氏は、その背景と可能性について次のように語ってくれました。

「個人で受けられる仕事には限界があり、大きな規模の仕事はどうしても1人では対応し切れません。また1人では単価交渉力も弱いので、どうしても受注単価は落ちてしまいます。その現状を打開するために、『マイチーム』を作りました。複数人でチームを組めば、当然ながらより大きな仕事を受けられますから。」

確かに1人で対応できる業務には限界があります。また、自分の持っていないスキルを補ってくれる相手がいれば、受注できる仕事の幅も広がるでしょう。サービスが成長すると共にフリーランスで働く人々が増え、そこに生まれた新たな要望・ニーズを、さらにサービス側が機能として補完してくれる。マイチームは、その好例となってくれそうです。

最後は書籍購入者の方を対象に、秋好氏のサイン会。その場で先行販売された書籍を手に、多くの人々が秋好氏と会話を楽しみながら、サインを受け取っていました。

個人が自らの働き方を、自らの考えで自由に選んでいく社会。そんな社会が、すでに現実となってきています。より楽しく、豊かな人生を送るための働き方。ランサーズの今後が、とても楽しみになりました。

 

“走る”フリーライター。スポーツを中心に、IT・WEBやビジネス関連などで執筆。「人生をアホほど楽しむ」がモットーのノマドワーカー。マラソンやトアイアスロンが趣味で、100km超のウルトラマラソンにも頻繁に出走。ときどき仮装ランナー。2児の子を持つイクメンとしても奮闘中。ナレッジ・リンクス(株)代表取締役。葛飾区堀切中学校・陸上部コーチ。1983年生。