イ・スンユン

熱量の高いサウンドとボーカルでK-POPシーンに新風を吹き込む男性シンガーソングライター、イ・スンユンの初来日が決定。10月26日に、東京・Zepp Hanedaにて『2023 LEE SEUNG YOON CONCERT「DOCKING」IN TOKYO』と題した単独公演が開催される。

ダンスポップを得意とするアイドルが目立つ中、イ・スンユンはロック系のサウンドで頭角を現した異色のアーティスト。彼が注目されるようになったのは、韓国のテレビ放送局・JTBCが手掛けたオーディション番組『シングアゲイン』(2020年-2021年)に出演したのがきっかけだった。

無名の実力派を対象にした同番組で彼はJ.Y. Parkの『Honey』や、イ・ヒョリの『Chitty Chitty Bang Bang』、BTSの『Mikrokosmos(小宇宙)』といった有名曲をカバー。表情豊かな歌声と意外性のあるアレンジで原曲の新たな魅力を引き出し、人気者となる。

『シングアゲイン』で並み居るライバルたちを抑えて優勝したイ・スンユンは、およそ10年間に及ぶ下積み時代に別れを告げ、メジャーシーンへ。さらにソロ活動と並行して続けてきたバンドもほぼ同じ時期に解散となり、ここからようやく輝かしいキャリアを積んでいく。

2021年6月にリリースしたシングル『聞かせてあげたかった』で本格的に再出発。ロック的なダイナミズムを大切にしたサウンドと伸びやかなボーカルが印象に残るこの曲を手始めに、今まで以上に精力的に活動を展開したが、なかでも支持層を広げたのが人気ドラマで歌ったナンバーである。

『ロースクール』『Mine』『あなたに似た人』『その年、私たちは』『メンタルコーチ チェガル・ギル』といった話題作で流れる彼の曲は、いずれもドラマ以上にドラマチックな音作りが話題に。数々の場面に挿入される“時に激しく時に優しく包み込む歌”を聴いて熱狂的なファンになった人も少なくない。

イ・スンユン

2023年に入ると1月に待望のフルアルバム『夢の居場所(Shelter Of Dreams)』を発売し、翌月には大規模なツアー『DOCKING』を韓国国内で開催。チケットがすぐにソールドアウトとなったこの公演は、自身最大のセールスポイントであるハードでリリカルな音楽性を明確に打ち出したのが功を奏し、どの巡回先でも歓迎されている。あまりの好評ぶりに春には初の海外公演を台湾でも行っているが、勢いに乗ってこのたび日本でも『DOCKING』が開催されることとなった。

イ・スンユンは自身を“部屋の隅っこのミュージシャン”と形容する。その理由は「僕の音楽の根本は部屋の隅っこにある。大きな理由があるわけではないが、リビングでの音楽ではないような気がする」(Kstyle 2023年1月21日付の記事より)からだそうだ。

確かに彼が生み出すサウンドはK-POPの王道とは言い難い。西洋のロックの影響を感じさせるアレンジがベースになっているものの、フォーク、ブルース、フュージョン、歌謡といった他の要素もあり、しかもアジア人ならではの情感も漂ってくる。それでもマニアックではなく親しみやすい仕上がりになっているところが、老若男女を問わず多くの人々を魅了するのだろう。

韓国では「イ・スンユンのコンサートを観ていない人はいても、1回しか観ていない人はいない」との言葉があるという。それが本当かどうか、実際に会場を訪れて自分の耳と目で確かめてほしい。Zepp Hanedaで行われる“一回限り”の初来日公演はきっと忘れられない体験になるはずだ。

 

【公演概要】
2023 LEE SEUNG YOON CONCERT 「DOCKING」 IN TOKYO
会場:東京 Zepp Haneda
日時:2023年10月26日(木)18:00開場/19:00開演
※開場・開演時間は変更になる場合がございます。

【チケット料金】
1F スタンディング:9,900円(税込)
2F 指定席:12,000円(税込)
1F VIPスタンディング:25,000円(税込)

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