ポーランド人にとっては「ショパンがすべて」

撮影:市村岬

――作品の中でメインとなるのはショパンの曲ですね。

反田:僕は今ポーランドの学校に在籍していて住んでいますけど、やっぱり彼らポーランド人にとっては、クラシック音楽といったらショパン。「ショパンがすべて」と言い切るんです。

そのくらいショパンが好きで、ショパンホテルだったり、ショパンカフェ、ショパン空港まで全部名前がそうなので、やっぱり彼らの民族性だったり、そういったものを表現しなければいけないし、僕もいずれはショパンコンクールを受けたいと考えています。

その中で、このお話をいただいて、自分の中でも受けるかどうか迷ったというのも実はあったんですよ。でも、このアニメをきっかけに、クラシックに馴染みのない方にもショパンの魅力を知っていただけたらなと思って引き受けました。クラシックって本当に素敵なものなので、騙されたと思って1回聴いてみてほしいですね。

――諏訪部さんは今ショパン全集をよく聴いていらっしゃるそうですが、この作品を通して、今後のご自身の音楽活動にも何か影響を受けそうですか?

諏訪部:多少なりあるかもしれませんね。ピアノの音色は子供の頃から大好きで、これまで自身のプロデュースで作った楽曲の中でも、印象的にピアノを使っていたりします。クラシックファンと名乗れるほどではないのですが、オーケストラの演奏などもよく聴きます。演奏会に足を運ぶ機会はそうそうありませんので、テレビで鑑賞したり、CDなどの音源を聴いたりという感じですが。

ちなみに、自分が初めて買ったレコードは、ベートーヴェンの『運命』とシューベルトの『未完成』という超ベタなカップリングのものでした(笑)。それと並行してテクノを聴いて育った人間ですので、デジタルとクラシックの融合みたいなサウンドが耳馴染み良く。

それにしても、本作に関わらせていただくことになり、改めてショパンに深く触れられたのは本当に僥倖でした。さらに深めるべく、ぜひポーランドにも行きたいですね!

反田:ぜひ行きましょう!

――ポーランドに行けるといいですね! では、アニメの放送を楽しみにしています!

NHK総合テレビにて毎週日曜24時10分より放送中

関西地方は同日24時50分からとなります。※放送日時は変更になる場合がございます
©一色まこと・講談社/ピアノの森アニメパートナーズ