より良い舞台を創りあげるために

撮影/興梠真穂

さまざまな課題をクリアしつつ、より良い舞台を創りあげるためのエネルギー、あるいはモチベーションを上げるために必要なものとして、佐藤は「食事」を挙げる。

「キャストとか、仲の良い人と食べる食事が何より大事。これは何かで見たことなんですが、肉体の疲れは寝れば治るけど、精神の疲れは食事をとったり人としゃべったりないと治らないそうなんですよ。本当にその通りだなと思って。虎杖に関してはみんなと仲良くしないとどうにもしようがないキャラクターなので、みんなで食事して良い交友関係を築いた状態でお芝居をしたいですね」

また当然のことではあるが、演出の小林顕作から学ぶものも大きい。

「顕作さんは場を盛り上げて人を引っ張りあげてくれるのがすごく上手。笑わせてくれるし、やる気にもさせてくれるし、顕作さんのおかげでカンパニーが一丸となってやっていける。それは舞台を見ていても伝わると思うし、だからこそ演出家として大尊敬しています」

撮影/興梠真穂

自身も『カストルとポルックス』で演出を経験しただけに、その思いはさらに強くなったようだ。演技の面でも、演出経験からフィードバックされたものがあるという。

「より俯瞰で、自分を見られるようになりました。客席から見た時にこの位置にいたほうが綺麗だなとか、もう少しテンションを上げる、あるいは下げるほうがセリフの流れが伝わりやすいとか。視野がより広まったというか深まったので、本当に演出をやってみて良かった。今後もまた脚本・演出には挑戦したいので、次は何をやるか考えているところです」

俳優に加え、アーティストとして、クリエイティブスタッフとして、意欲的な活動を続ける佐藤流司。今後も彼の挑戦は続く。もう間もなく、その中でも特に大きな挑戦のひとつである舞台「呪術廻戦」の幕が上がる。果たして、佐藤はどのような表情を見せてくれるのだろうか。

公演は12月15日(金)~31日(日)、東京・天王洲 銀河劇場にて。その後、2024年1月に兵庫公演あり。

公演情報

舞台「呪術廻戦」-京都姉妹校交流会・起首雷同-

原作:「呪術廻戦」芥見下々(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
脚本:喜安浩平
演出:小林顕作
構成補佐:伊藤マサミ(進戯団 夢命クラシックス)

出演:
虎杖悠仁:佐藤流司

伏黒 恵:泰江和明
釘崎野薔薇 山口乃々華

禪院真希:高月彩良
狗巻 棘:定本楓馬
パンダ:寺山武志

夜蛾正道:南 誉士広
冥冥:立道梨緒奈

東堂 葵:小柳 心
加茂憲紀:梅津瑞樹
西宮 桃:久家 心
禪院真依:長谷川 愛
三輪 霞:竹内 夢
究極メカ丸:塩田康平

庵 歌姫:平湯樹里
楽巌寺嘉伸:陰山 泰

組屋鞣造:北村 海
重面春太:益川和久
高田ちゃん:小貫莉奈

壊相:青柳塁斗

五条 悟:三浦涼介

※伏黒 恵役は泰江和明に代わり、熊沢 学が出演

【東京公演】
2023年12月15日(金)~12月31日(日)
会場:天王洲 銀河劇場

【兵庫公演】
2024年1月6日(土)~1月14日(日)
会場:AiiA 2.5 Theater Kobe

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