「そんなことないよー」を期待して、自分を卑下する

「私の存在を認めて!」という承認欲求は誰にでもあります。ですが、認めて欲しいからといって、わざわざ回りくどいやり方をして「認めて!」とアピールすると「付き合うのが面倒くさい」と思われても仕方ありません。

例えば、本当は自分自身をかわいくないなんて思っていないのに、相手からの「そんなことないよー、かわいいよー」と言うひと言を期待して「私、全然かわいくないからぁ~」と自分を下げて言う魂胆。相手は、「かわいいって言ってほしくて卑下している」と気付いています。

そして、自分で「かわいくない」と言っておいて、相手から「確かに、もうちょっと目が大きかったら完璧なのにね」などと言われると、本気で怒るので付き合いづらいのです。
最初は、この”卑下”と”承認”というやり取りに付き合っていても、次第に面倒くさくなって付き合いが遠のいてしまう女子は多いものです。

遠回りして、自分を認めさせようとするよりも、ストレートに「私の魅力はここ!」と言った方が、相手にもわかりやすく、付き合いやすい。一番恐ろしいのは、自分を卑下した結果、本当にかわいくなくなってしまうことです。

 

競う

女子のマウンティングをご存知でしょうか? 最近、何かと話題になっていますが「あなたより私の方が上位」だと誇示することです。

持ってるブランドや住まい、容姿、職業など、とにかく「あなたより、私の方が上なんだから」と、たとえ言葉にしなくても、雰囲気を出して、相手と競うのです。

競う女性に友人が少ないのは仕方ありません。自分のポジションを上位に置こうとする女子と、仲良くできる気がしませんよね。付き合っていても、嫌な気持ちになりますし、疲れてしまいます。

でも実は、競うということは、負けを認めているということなのです。私が経験した銀座のクラブでの女同士の競い合いですが、何でも持っている女子は、基本的にマウンティングに参加しません。持っている自分自身に満足しているので、持っていない女子と争うという発想がないようです。

上位を示されるのにウンザリしている友人が周りにいるかもしれません。周囲の女子と競う時間があるなら、自分の中身をもっと埋めることに集中し他方が建設的です。誰かに勝つより、今より少しでも素敵な自分になる方が、女子的人生は充実するはずです。

大学院卒業後、銀座のクラブホステスになるという異色の経歴の持ち主。「銀ホスライター」として、老舗クラブで磨いたコミュニケーション術&営業テクニックを、悩めるビジネスパーソンに向けて紹介。恋愛・結婚・出産など、女性にとって身近な問題を研究し「今よりちょっとだけ人生を豊かにする方法」を提案しています。