先日、この手を使う男性に遭遇しました。その男性と話すのは2回目だったのですが、延々と、私のダメな部分を指摘します。私は意外と素直なので、他人からの指摘には「自分では気付いていないけど、そんなところもあるかもしれないなぁ」と一度は反省したりもします。でも、この説教から数時間後に届いたメールで、反省を撤回しました。

「いろいろ言ったけど、今日は楽しかったよ」

私は、このメールを受け取った時にやっと気付いたわけです。彼の説教は、私をヘコませて印象づけるためのものだったのだと。そして彼は、これを、女性に近づくための常套手段にしているのだと。

「相手の気持ちを一旦落として上げ、キュンとさせる」というのは、例えは良くないかもしれませんが、男性から暴力を受けた女性が、その後の彼の優しい行動で許してしまい、彼から離れられない…という感じに似ている。気持ちを落とされた分、その後のわずかな優しさが強く印象づけられるのです。

 

目には目を!?

厳しく接した後にフォローするという手順をとる男性に会ったら「遊び人が常套手段を使ってる?」と一度、疑ってみてください。彼にとって、あなたは獲物に見えているかもしれません。

では、この手を使われた後、女子はどんな行動をとればいいのか…。私は、遊び人男が、自分の得意なやり方で近づいてきたからといって、必ずしも、拒否することはないと思っています。相手の“手”だとわかった上で、乗るか乗らないかを冷静に判断し、逆に手のひらの上で転がしてみようと考えるのもひとつです! 

デートしても、彼にとって“あと一歩”というところで「楽しかった、じゃあね」と切り出し、遊び人の上をいくこともできます。これで、遊び人男にお灸を据えることにも! 相手が仕掛けてきたらその上を行く…。こんな状況で冷静に対応できるのは、女子の強みだと思います。

大学院卒業後、銀座のクラブホステスになるという異色の経歴の持ち主。「銀ホスライター」として、老舗クラブで磨いたコミュニケーション術&営業テクニックを、悩めるビジネスパーソンに向けて紹介。恋愛・結婚・出産など、女性にとって身近な問題を研究し「今よりちょっとだけ人生を豊かにする方法」を提案しています。