「もし自分がキャストになったら?」を、リアルにイメージさせてくれる

東京ディズニーリゾートが、公式キャスト本を制作するからには、何かしら目的がある。

1つは、ブランディングや宣伝・広報かもしれない。

東京ディズニーリゾートのキャストのホスピタリティは、世界のディズニーパークの中でも、明らかな強味だ。

キャストの存在をあらためてアピールするのは、当然と言えば当然だろう。

もう1つは、人材確保だ。

東京ディズニーリゾートには、常に2万人を超すキャストが働いている。

雇用形態は、いわゆるアルバイトだから、常識的に考えて、維持するだけでも並大抵ではない。

ただ、東京ディズニーリゾートが一般企業と異なるのは、ロイヤルティの高いファンが無数に存在する点だ。

以前、キャスト採用説明会を取材したときにも、強く実感したが、一度は東京ディズニーリゾートで働いてみたいと、仕事を辞めたり、地方から上京してきたり、という人が少なくない。

D*MANIA - 【TDR】学生もキャストになれる?「キャスト採用面接会」密着レポ&担当者インタビュー

『東京ディズニーリゾート キャストの仕事』は、このようにキャストの仕事に憧れる人にとっては、必読の本になっている。

たとえば、キャストの仕事の流れが、豊富な写真とともに詳しく紹介されている。

現役キャストのストーリーや、座談会では、誰もが感じるだろう、仕事を始めたばかりのときの不安についてや、キャストとして働く中で得られる「やりがい」「喜び」を知ることができる。

「もし自分がキャストになったら?」を、リアルにイメージさせてくれる情報が、満載なのだ。

私も、今もし10歳、15歳と若かったら、一度は東京ディズニーリゾートで働いてみよう、と思ったに違いないが(子育て中の現在では、アルバイトはさすがに無理だ)、そうなればきっと『東京ディズニーリゾート キャストの仕事』を食い入るように読んだだろう。

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