ラーメン屋や焼き鳥屋が軒を連ねる虎ノ門の一角に、この6月、カツとカレーの店「ジーエス」が開業した。
カツカレーはロース(1,300円)とヒレ(1,500円)の2タイプ。その他、チキンカレー(950円)や、ランチ限定のロースカツセット(1,000円)とヒレカツセット(1,200円)などもある。
懐具合と相談し、ロースのカツカレーを選んだ。
食べたい料理がきまったら、券売機で食券を買うスタイル。
お世辞にもご立派な店ではないし、敷居が高い店でもない。が、カツカレーをひと口食べれば、この店のレベルも、料理人のこころざしも十分納得できるはずだ。
ジーエスをプロデュースした齋藤元志郎シェフからすれば、敷居の高い店を作ることなど造作もないはずだった。けれど、あえて券売機のある、カジュアルなスタイルを選んだ。
「自分が大好きなカレーやカツを提供する店をやりたいなあって思っていたんだ。こういうカジュアルな店があってもいいんじゃないのかなあって」
齋藤シェフは御年65歳。料理人歴45年の大ベテラン。
80年代、フランスでの修業を終え、四谷に「オーベルジュ・ド・ブリクール」をオープン。その後、熱海の「ラ・ルーヌ」を経て、静岡と目白に「旬香亭」を設立。
フレンチシェフとして輝かしい経験がある齋藤さんが、なぜカツとカレーの店を開業したのか。
じつは、フランス料理の修業を始める前は中華鍋をふっていたり、寿司を握っていた時代もあるという。
「20歳のときは、ホテルレストランのカレー担当だったんだ(笑)」
ジーエスのカレーは、いわゆるブラックカレー。ホットではないが、スパイシー。味の決め手はスリランカ産スパイスにある。
ホテルレストランのカレー担当だった時代、インドやインドネシア、タイのスパイスなど、日本で入手できるカレーのスパイスを調べていた。
そんなある日。新宿にあったスリランカ料理店に入った。
「その店で食べたカレーがとてもユニークだったんだ。面白いスパイスを使う店があるだなあって感心しました」
スリランカのスパイスの面白さを知っていたものの、店を出すまでには至らなかった。けれど、スリランカ産スパイスの香りが、細い糸のように、頭の隅に45年間たちのぼり続けた。
いまやらないと将来作ることはないだろう。いまやらないと一生後悔する。そう思い、ジーエスをオープンさせた。
-
「カツカレー」はここがベスト! 愛され続ける名店5【首都圏】
-
【カレー】牛・豚・鶏がゴロッゴロ! 絶品「肉カレー」の人気店12【写真47枚】
-
五感を刺激する激うまトンカツ! 「あげ福」はメンチカツも絶品の名店だった【実食】
-
大食い必見! 「カツカレーうどん」ミニライス付+3玉まで無料増量可で最高!
-
立川駅で、日本の高品質な素材で 本場の製法そのまま再現 “ふわぁしゅぁ”食感 行列必須の大人気・台湾カステラが買える!
-
学校法人三幸学園 辻学園栄養専門学校の学生が第19回食育推進全国大会ヘルシーメニューコンテストに決勝進出!6月1日(土)・2日(日)に朝食クッキングショーやブース出展いたします!
-
ハーブとスパイスの香りを楽しむアメリカンダイナー「THE ROPPON BAL」がニューオープン!肉感溢れる糸島豚チョリソーのハンバーガーなどこだわりのアメリカン料理とクラフトビールで至福のひとときを
-
元NMB48高野祐衣が代表を務める株式会社ゆい酒店が「日本酒で楽しむ和モダンビストロ」のお店『yuito.』を2025年2月(予定)にオープン