昨年3月、トンカツの名店「いもや」が暖簾をおろした。(詳しくは記事<【インタビュー】神保町『いもや』が閉店。愛され続けた名店の“知られざる歴史&美味の秘密”を聞いた>で紹介)

“いもやロス”で、大好きなトンカツを食べる機会がめっきり減った。トンカツ専門店は数あれど、ランチは肉が小さくて食べた気がしないのだ。

大枚を払えば、大きなトンカツを食べられるが、そんな甲斐性もない。どこかにそこそこの値段で、旨いトンカツを食べさせてくれる店はないものか。いつもそんなことを考えながら、町を徘徊している。

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税込780円の「ロースかつ定食」に満足、満足!

去る1月、浅草寺をお参りした足で、浅草界隈をぶらぶらしていた。するとビルの壁面に、巨大なトンカツの看板を発見。しかも、その写真がとても美味そうだった。肉が厚くて、ボリュームもたっぷり。

(誇大広告じゃないの)と疑いつつも、ロースのトンカツにロックオン。むんず!と胃袋をつかまれたまま、「とんかつ おりべ浅草店」の暖簾をくぐったことは言うまでもない。

看板にあった税込780円の「ロースかつ定食」を頼み、カウンター席で待つことしばし。個人店のようでもあるが、そこそこ資本をかけていることがわかる佇まい。

待ちに待ったロースのトンカツがお盆に置かれて登場した。120グラム。なかなかのサイズ。しかもとてもジューシー。看板の写真は誇大広告ではなかった。疑ってごめん。

そのとき撮った画像をご覧ください。育ちが下品なもので、ソースをどぼどぼぶっかけないと気がすまないのだ。許してください。

ソースには、すりゴマがブレンドされているらしく、とても香ばしい。旨いだけでなく、お腹がいっぱい。満足、満足であった。

あまりにも美味しかったのでひと月後に再訪。税込950円の「大ロースかつ定食」を頼んだ。肉は180グラム。でかい。んでもって、やっぱり旨い。「いもや」を彷彿させる味だった。

トンカツファン、うまい肉党の同志にこの店を紹介したくて、取材を申し込んだ。