インタビュー3 シャラト・カタリヤー監督(『ヨイショ!君と走る日』)

続いて、おなじくIFFJ2015のために来日したシャラト・カタリヤー監督にもお話をうかがいました。まだ30代とお若い方ですが、溢れる才気とエネルギーがひしひしと伝わってきます!

親しみやすい人柄の合間に、ご自身の作品を、そしてインド映画を全世界に届けようとする、アツい思いが伝わるインタビューになりました。こちらの監督も、日本映画に対するリスペクトを語ってくれています。

シャラト・カタリヤー監督

これは、不完全な人々の物語です。現実の我々と同じように。

――初来日ということですが、日本の印象はいかがですか?

カタリヤー「皆さんとても親切ですね。場所を聞いても、とても優しく教えてくれます。来客をおもてなしする気持ちは、インドの伝統とも相通じるところがあると思います。」

――ようこそ日本へ!ではまず、作品について簡単に教えてください。

カタリヤー「お見合い結婚をさせられたカップルの話です。あまり育ちが良くない男が、仕事や家事のために女性とお見合いをするんですが、実際に会ってみると彼女はふくよかだった。この二人が、どうやって愛し合うかというストーリーですね。」

――インド映画には、結婚のシーンや結婚が大きなポイントになる作品が多いように思います。その中でも、なぜこのような美男美女ではない二人を主人公にした作品を選んだのでしょうか?

カタリヤー「この二人の結婚が、ドラマチックなストーリーにつながると思ったんです。美男美女が理想的な恋をして、理想的な結婚をする映画は、現実的じゃないでしょう?現実にもありえるような結婚を描きたかったんです。

これは、不完全な人々の物語なんです。現実の我々は、みんな不完全なのだから。この映画を通して、自分自身のことを思い浮かべてほしいんです。」

――もっと親しみやすく観客の心に訴えるためにも、この二人が中心の物語にした、ということでしょうか。このような現実的なカップルを描いた映画は、インドには多いですか?

カタリヤー「いえ、ほとんどの映画は理想的なカップルを描いています。映画を作りながら、自分たちが特別なことをやっているな、ステレオタイプを打ち破っているんだな、と感じました。」