異彩を放っていたのが、“露出狂”と称されたマイペースでセクシーなりんかい線。高崎線と宇都宮線に責められる埼京線を、いつも優しく慰めに現れます、謎のポーズを決めて。

これだけ聞くと、鉄道の知識がなくて話がわかるの?と不安に感じるかもしれませんが、ナレーションを交えて各路線たちのキャラや関係性がわかるようなステージになっているので、鉄道に詳しくなくても大丈夫。

事故や災害で運休になったり振替輸送が必要になったりと、鉄道ならではの“あるあるネタ”から、キャラクター(路線)の性格や関係性が見えてきます。動きがある分、コミックよりもわかりやすく感じました。

各路線についての様々な歴史的な出来事をギャグっぽく描いていますが、事件やお金のことなどブラックジョークも満載。実際の出来事を詳しく知りたい、と思うなら、もう『青春鉄道』の魅力に取り憑かれ始めている証拠かも?

プライドの高い東海道新幹線や、常に上から目線の西武池袋線のツンデレエピソード、腹黒い宇都宮線と振り回される高崎線との掛け合い、暴走する東武東上線に埼京線など、みんな愛らしい……!! なんだかんだ仲の良い路線たちに、ほっこりします。