片付けする子になるには「ゴミ屋敷にしない」

“ブロークン・ウィンドウ理論(壊れ窓理論)”という言葉があります。

“建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊されていく”と言う意味です。

壁の落書きも放置すると、それが「誰も地域に対し関心を払っていない」のサインとなり、犯罪が起こる環境を作り出すというものです。

自転車のかごに昨日は誰かが放りこんだ空き缶が1個だったのに、日を追うごとに空き缶の数は増え、ごみ箱化しているのを見かけることがあります。

だから、トイレの換気扇に埃がびっしり付いている家庭、いつまでも去年のカレンダー、昨年の干支の置物、1月になってもクリスマスツリーが置いてある家庭は要注意です。だんだんと汚部屋化します。心も不快になります。

さて、生後間もなく連れてこられたのはゴミ屋敷。生まれた時から散らかっている家。

そこで乳幼児期を過ごしていると“散らかっているのが普通”の感覚になってきます。そして、「散らかっていると不愉快だなあ」の感情も起こらず、「片付けよう」という動機がそもそも湧いてきません。そして“片付けられない人”に育っていくのです。

片付けする子になるには「環境整備」

「ちゃんと片付けて」「整理整頓して」「散らかさないで」では伝わりません。なぜならば全部、曖昧な指示だからです。どうやって片付けたらいいのかわからないのです。

「ブロックはブロックの箱へ」

「縫ぐるみは人形類の箱へ」

「電車は電車箱へ」

「絵本は本棚へ」

元に戻す指定席を作っておくのです。“百聞は一見に如かず“人は視覚優位ですから、収納ボックスに入れる物の写真やイラストを貼っておいてください。すると1歳の子でもお片付けは出きます。

更にまだ文字が読めなくても“絵本”“ブロック”と写真の横に貼っておくとついでに“ひらがな・カタカナ・漢字”も読めるようになり一石二鳥です。

毎回口で言うのは面倒ですか、こうして貼っておくだけで自主的に片付けるようになり、ママもストレスが減り二鳥どころか一石三鳥ですよ。