「保湿ケア」「乾燥対策」を中心に。肌への付着にも注意

身体の洗い方
お風呂で身体を洗う際には、防腐剤や着色料、香料などの添加物や、余分な成分の入っていない石鹸を使用。
泡立てネットなどで逆さまにしても落ちないくらいに泡立て、肌をこすらないように、泡でやさしく揉むように洗う。

保湿剤について
最も安全性が高いといわれる「ワセリン」や、できるだけ肌への刺激の少ないものを選ぶ。
(※“天然成分”というだけで体に優しそう、と思ってしまいがちですが、小麦やピーナッツなどの“天然成分”がアレルギーの引き金になったり、肌への刺激要因となる場合も。新生児や乳幼児に対しては特に注意が必要です。商品を選ぶ際には、信頼できる医師や薬剤師の方に相談されるのがお勧めです)

マスクやゴーグルを使用
花粉は目や鼻の粘膜以外に、“皮膚”からも入ってきます。特に雨が降った翌日の、風の強い晴天の日、特に気温が高く湿度が低い日に注意です。

湿潤な環境に
加湿器を使用するなど、潤いのある生活を。こまめな水分補給も忘れずに。

鼻呼吸する・うがいをする
口呼吸をしていると、有害な異物を体内に直接取り込んでしまいます。
さらに、花粉にPM2.5などの大気汚染物質が混ざると、粒子が小さくなり、呼吸器系などに悪影響をおよぼすとも。

食生活においては、「魚・大豆・野菜・海藻 >肉・卵・乳製品」のバランスを心がけること。
また、アレルギー体質との関わりが指摘されている植物油(※)の摂取を減らすことも、アレルギー予防に有効のようです。
※揚げ物などに使われる食用油、お菓子やパン類・加工食品などに含まれる植物油脂など

さらに、適度な運動十分な睡眠で、自律神経のバランスを整えることも大事です。

毎日の積み重ねで、アレルギーを寄せつけない体質をめざしたいですね。


<参考>
『Q&Aでよくわかる「アレルギー」のしくみ』斎藤博久/技術評論社
『あんしん健康ナビ 花粉症・アレルギー性鼻炎』藤枝重治監修 徳永貴広著/1万年堂出版
『あきらめない!アレルギー治療 食物アレルギー/花粉症/アトピー性皮膚炎』渡辺隆文 夫馬直実/NHK出版
『アトピーは和食で治せ!』永田良隆/角川書店

ライター/女子栄養大学 食生活指導士1級。学生時代からさまざまな体調不良に悩まされたこともあり、健康的な生活習慣について学び始める。現在は専門家を中心に取材活動を行い、おもに食、健康、美容、子育てをテーマにした記事を発信。乗りもの好きな1男の母でもある。