チャリティライヴでの譲渡会がきっかけで里親が決まった猫のクローバー 提供:中村さん
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  • 多くのバンドマンが参加しているチャリティチェキ。上の段からex.Moranのhitomiさんと犬のまー君。二段目左の2枚がTHE BLACK SWANの煉さんの虎徹君。右の2枚がKaya様のうにちゃんとごまちゃん。下段2枚がGENGAH.のhajimeさんのモコちゃんとわらびちゃん

世は猫ブーム。メディアでかわいらしい猫ちゃんが取り上げられることが増えた一方、殺処分されている犬や猫がいるのも事実です。

そんな不幸な動物たちを救う活動をしている、VISUMALの代表、中村つかささん。ヴィジュアル系バンドマンとバンギャルさんを対象に、動物愛護・啓発活動を行っています。

ヴィジュアル系と動物のコラボレーションとは斬新なアイディア。一体どのような活動をしているのか、お話をうかがいました。

フライヤーを手にするVISUMAL代表の中村さん。フライヤーのイラストは漫画家の所テン子先生がボランティアで描いてくださったそう

バンドマンとバンギャルさんの影響力の強さを借りて動物愛護活動

——ヴィジュアル系と動物とは、異色の組み合わせですよね。まず、動物愛護・啓発活動を始めたきっかけを教えてください。

中村つかささん(以下、中村):今から5年前のある日、薬品をかけられて大やけどを負っている老猫を見つけたんです。虐待や殺処分されている動物がいるという話は聞いたことはありましたが、元々動物が好きだったからこそ、現実を直視できないでいました。

でも、さすがにその時は見てみぬふりをできず、その老猫を保護して病院に連れて行ったんです。それから、動物愛護について勉強し、これ以上かわいそうな猫が増えないよう、地域の方々に向けて啓発活動を始めました。

ところが、1人で3年間啓発活動をやっても、全く広まらなかったんです。地域猫の不妊手術を手伝ってくれる方も増えず、想像以上に動物愛護活動が受け入れられない現実にぶち当たり、これ以上活動を続けても変わらないと思ってしまいました。

——そこでヴィジュアル系とのコラボレーションを思いついたのですか?

中村:はい。私は昔、ヴィジュアル系が好きなバンギャルだったので、ヴィジュアル系バンドマンさんとバンギャルさんの拡散力や影響力の大きさを知っていました。例えば、Twitterのフォロワー数の多い有名なバンドマンさんが動物のことをつぶやいたら、それがものすごい勢いで拡散されるのではないかと思ったんです。

それに、私自身が楽しくないと続きません。ヴィジュアル系とコラボさせれば、楽しみながら活動を続けられるかなと。地域で地道に1人でやっているよりも早く広まって、犬猫の殺処分ゼロに向かえるかもしれないと、VISUMALをたち上げました。そして先日、発足して2年を迎えることができました。

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