ヨガは脳トレ、認知症予防にも効く!?

ところで、認知症の予防に最も効果的な運動は……?
南カルフォルニア大学の権威ある先生の研究において、脳の機能改善や認知症予防に最もよい運動として導き出された結論は、『リズム運動』、『アイソメトリック運動』、『ストレッチ運動』だったとか。

「ヨガの呼吸法は、完全な『リズム運動』です。『アイソメトリック運動』は、本に書いてあるような、膝を抱えて軽く引っ張って、動きはないけど、筋肉に同じ力を加えながら維持するというもの(下図参照)。『ストレッチ』は、ヨガのイメージとしてわかりますよね。ですからじつは、ヨガは、最も認知症予防に効く動きになっている」


「それから、ヨガは、完全な脳トレです。正しく瞑想とヨガの体操をすると、前頭前野の血流が増えて脳の活動が活発になり、ニューロンが発達して、前頭前野背内側部(左脳と右脳の間にある)がだんだん厚くなってくる。ヨガ行者や禅僧など瞑想を極めた人の脳の画像を撮ると、その部分が厚くなっていました。
一方で、うつ病の患者さんなどは、前頭前野の血流が低下して、うまく機能していません」

「身体と心は連動しているので、どこまでが肉体で、どこまでが精神で、と明確には切り分けられない。ずっと身体に問題があると思っていたものが、実際は心に原因があったり、身体の使い方が間違っていることによって、メンタルな症状が出たり、心の病気になったりすることがあります」

「『引き寄せヨガ』でやっているのは、ごく簡単なこと。無理なことはせず、とにかく自分を感じながらやり続けると、だんだん人生を変えるようなシンクロが起きてきますよ」

ライター/女子栄養大学 食生活指導士1級。学生時代からさまざまな体調不良に悩まされたこともあり、健康的な生活習慣について学び始める。現在は専門家を中心に取材活動を行い、おもに食、健康、美容、子育てをテーマにした記事を発信。乗りもの好きな1男の母でもある。