幅広い怪獣のラインナップが特徴の電撃版『ウルトラ怪獣擬人化計画』

電撃版の『ウルトラ怪獣擬人化計画』は、『電撃G's magazine』(アスキー・メディアワークス刊)でのイラスト企画を軸に展開しているシリーズ。毎号、擬人化怪獣のグラビアが掲載され、そのイラストを起点にコミカライズやフィギュア、キャラクターグッズのリリースが行われています。

こちらのブランドにおける最大の特色がイラストレーターの豪華なラインナップです。なまにくATK氏や大熊猫介氏といったニトロプラス所属のイラストレーターをはじめ、ボーカロイド作品のアルバムジャケットを手掛ける富岡二郎氏、漫画家としても活躍されている爆天童氏など、多くのクリエイターが同企画に参加し、ウルトラ怪獣を可愛く美少女化させています。

また、イラストレーターの多彩さに比例して、ピックアップされている怪獣も非常にバラエティ豊かです。

初代『ウルトラマン』に登場したゴモラやレッドキング、ゼットンといった定番の人気怪獣は勿論のこと、『ウルトラマンティガ』から始まる平成テレビシリーズの怪獣までシッカリと網羅。

更には、『ウルトラマンタロウ』に登場した改造ベムスターやメフィラス星人二代目といった再生、二世怪獣や、『ウルトラQ』の異次元列車のような意外性とマニアックさを兼ね備えるキャラクターまで、各シリーズからバランス良くチョイスされています。

豊富なメディア、プロダクション展開も電撃版の大きな魅力!

シリーズの出発点である『ウルトラQ』から平成テレビシリーズの登場怪獣に至るまで、バラエティに富んだラインナップが持ち味の電撃版ですが、その世界観に触れる入口としてオススメなアイテムが『電撃G's magazine』のグラビアをまとめた画集とコミカライズ版の『ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ』です。

ウルトラ怪獣擬人化計画 怪獣大図鑑 Vol.2(画像は「Amazon」より)

『「ウルトラ怪獣擬人化計画」怪獣大図鑑』と題された画集は、現在までに2冊が発売されており、通販サイトなどで購入可能。様々なイラストレーターによる怪獣美少女たちの美麗なビジュアルを楽しめます。

ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ (1) (画像は「Amazon」より)

『ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ』は、爆天童氏が手掛けた漫画作品。ゴモラと再生ベムスターの二人(二匹?)を主人公に据えた学園ギャグ四コマ漫画となっており、可愛らしい絵柄と明るくキュートなギャグが持ち味ののほほんマッタリと笑える作品です。

更に、電撃版では、フィギュアを始めとして多数のキャラクターグッズをリリースしており、各種プロダクトも充実。

東急ハンズ内に専門コーナーを設けたり、映画や漫画、プロレスなどのサブカル系Tシャツでお馴染みのアパレルブランド「ハードコアチョコレート」からプリントTシャツを発売するなど、様々なコラボ企画も行われています。

ウルトラ怪獣擬人化計画-ウインダム(富岡二郎) (画像は「Amazon」より)

ちなみに、前述したWEBアニメ版も、この電撃版をベースとしており、ファンにはお馴染みの怪獣少女たちがデフォルメキャラになって登場。

個人的には、『ウルトラセブン』で主人公であるモロボシ・ダン(=ウルトラセブン)のお助けキャラとして登場するも、大抵、敵怪獣にボコボコにされてばっかりだったカプセル怪獣(ミクラス、ウインダム、アギラ)が主役という設定に、アニメ版製作サイドの"ウルトラ怪獣愛"を感じて、カプセル怪獣ファンとしては、涙を禁じえません。

『ウルトラメビウス』での再登場に至るまで、かなり不遇なイメージがあったカプセル怪獣。まさか、そんなカプセル怪獣が主役を張る日が来ようとは……!

このように、ウルトラシリーズのファンならば思わずニヤリとさせられる怪獣のラインナップとクリエイターの多彩さ、そして、豊富な商品展開が電撃版『ウルトラ怪獣擬人化計画』の大きな魅力なのです。