『早海さんと呼ばれる日 DVD-BOX』
フジテレビ 16,359円
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2話以降はほとんど見ている人も少ないだろうから、一応お伝えしておくと、このドラマにはちょっとだけ出てくるゲストが毎回いた。単に通りすぎるだけだったり、一言しゃべるだけだったりするのだが、それがやたら豪華で、2話以降は、東京スカパラダイスオーケストラ、木村充揮(憂歌団)、浅井健一、遠藤ミチロウ、NOKKOという面々だった。そして、最終回には仲井戸麗市の出演がすでに発表されている。最終回くらいはもう少し多くの人に見てもらえるといいんだけど……。ちなみに、『家族のうた』終了後は、『早海さんと呼ばれる日』のスペシャルが2週に渡って放送されることが決まっている。

ところで、打ち切りドラマといっても、本当に打ち切りかどうかがハッキリとしない場合もある。それは、テレビ局が連ドラの放送回数を最初に発表しないケースもあるからだ。連ドラはもともと、視聴者の反応を見て、内容に修正を加えていくことは珍しくない。だから、放送回数が少ないと思っても、テレビ局側が想定内といえば、打ち切りではないということになってしまうのだ。

過去の打ち切りドラマとしては、2002年1月期に日本テレビ系で放送された『ギンザの恋』がかなり有名だろう。平均視聴率は5%で、全10話の予定が7話で終了した。今や売れっ子の福田雄一なども脚本協力として参加していて、個人的にはかなり面白く見ていたが、おそらくあの実験的なテイストを10時台に放送するには時期が早すぎたんだと思う。ちなみに、『ギンザの恋』の主役は、今回打ち切りとなった『家族のうた』にも出演しているトータス松本。どちらもトータス松本のせいではないが、2度も強烈な打ち切りにあってしまうとは、可哀想としかいえない。

2003年1月期に、同じ日本テレビ系の月曜10時枠で放送された『メッセージ~言葉が裏切っていく~』も、有名な打ち切りドラマだ。平均視聴率は4.4%で、3%台も3回記録。全10話の予定が8話で終了した。主演は『進ぬ!電波少年』でブレイクした真中瞳(現・東風万智子)だったが、人気と実力に差がある時期で、これはさすがに見続けるのがつらかったと記憶している。