引っ越しを手伝ってくれた男性と……!?

さらに本書には、引っ越しの面倒を見てくれた男性といい仲に……というエピソードも紹介されています。

そういえば、暮らしにかかわることで力を合わせて作業しますから、お互いに同居状態を意識しやすそうな気がします。

結局のところ、引っ越しとは力仕事です。女性は重い荷物を運んでくれる彼の姿に、「頼りがいがあるなぁ……」と実感することもありそうです。

それと、旧居と同じ家具や荷物をそのまま持ちこめるとは限らず、不用品の処分をする場合も少なくありません。新しい生活には何が必要で、どれがいらないのか、といった意思決定も迫られます。

ですので、転居は本人が思っている以上に精神的な負担が大きい、と髙木先生は言います。

女性としては、肉体的にも精神的にも頼れる人がそばにいてくれるのって、正直ホッとしますよね。引っ越し作業中というのは、意外に恋愛スイッチが入りやすい状況なのかもしれません。

独身と結婚後では、幸せになれる間取りが違う?

いかがでしたか?

恋愛を楽しみたい独身女性と、家庭を築くことを考える既婚女性とでは、特にキッチンやトイレなどの水回りで、幸せの条件が違ってくるような気がします。

「恋人と夫婦では、違った間取りが幸運を呼ぶ」と言ってもいいのではないでしょうか。

住み慣れた環境で十分、と考えてそのまま暮らし続けていても、二人のつきあいかたは年を経てステップアップしていきます。

愛情はあるのに何となくしっくり来なくなってきたなら、思い切って移り住むのもいいかもしれません。過去ではなく、今の二人が幸せになれるお部屋に。

参考になれば幸いです。

女性の生きにくさをちょっぴり軽くするコラムニスト。医療従事者向けの情報サイトでメディカルコミュニケーターを勤めたのち、『OKGuide』にて読者のあらゆる疑問・お悩みを解消に導くガイド記事を提供している。今や絶滅寸前の女子短大卒。