ギャ男さんの学生時代とは?

「僕だけずっとMALICE MIZER歌ったり」(だいごろう)

めんま:私、小学生の頃は極端に男子が苦手で、あんまり関わらなかったんです。そんなこともあって中学からは地元から離れた県外の女子高に行ったもので、人生で一度も「中高生のギャ男さん」というものに会ったことが無いんですよ。

なので、お二人の中高生時代のお話にめちゃくちゃ興味があるんです。どんな学生生活なんですか?

俺ゴミ:だいごろうさんはクラスにヴィジュアル系ファンっていました?

だいごろう:いないんで正直浮いてましたね。例えば、友達同士でカラオケに行くとすると、みんな歌うのは湘南乃風やEXILE、AKB48なんですよ。その中で僕だけずっとMALICE MIZER歌ったりとかして。

めんま:それはすごい。

だいごろう:こじらせてたんで、カラオケに女の友達がいようがヴィジュアル系歌ってたんです。みんな周り口を開けてぽかーんとしてて、1人で興奮してたりしてました。

めんま:そういう人が過去に何人か大学や職場にいました! 基本的にそういう人は周りがぽかーんとしてても関係なく堂々とカラオケで歌いますよね。

で、私はそこで「盛り上げなきゃいけない」と思って、ヘドバンしてたんです(笑)。そしたら結構受けるんですよ。

俺ゴミ:それは、受けるでしょうね(笑)。

めんま:そこでカラオケでみんなが知らないヴィジュアル系を歌っても、ヘドバンがする人がいたら受けるんだっていうのを学びました(笑)。

俺ゴミ:コンビ芸みたい。

めんま:だからずっとそれから職場なんかでギャ男さんがいたら、カラオケで必ずバンギャル役をやる人みたいになっていました。

俺ゴミ:それ歌ってる方も、きっと楽しいでしょうね。

「口元にニキビが出来ると「HAKUEIさんのピアスみたいだ」って内心」(俺ゴミ)

――ちなみに学校ではヴィジュアル系ファンであることを公表するタイプでした? あるいは隠すタイプでしたか?

俺ゴミ:むしろ、大っぴらにしたいぐらいですよね。

だいごろう:僕もバンドやってたんで大っぴらも大っぴらでしたね。

俺ゴミ:学生時代はPENICILLINにハマってたんですけど、シングルが発売した日とか、わざと授業を1限目出て、2限目サボってわざわざ買いに行って、休み時間、これ見よがしに歌詞カードとポータブルCDプレイヤーを出して、休み時間に聴いてるっていう。

で、みんな、何聴いてんだろうって覗きに来ては「分かんねー」って首傾げて戻っていく、みたいな。そういうのをしょっちゅうやってましたね。

だいごろう:言うたら、アホみたいに(ヴィジュアル系が好きなことを)出してましたね。わざわざ給食の放送委員になったりして。

めんま:私も放送委員はやってましたね。全く一緒です。布教したい音楽があると放送委員になるっていうのは男女関係なく人間の本能なんですかね。

俺ゴミ:放送で流してもらうのはやりますよね。今日はPENICILLINでって言ったら、みんなその時代はPENICILLIN=『ロマンス』なんです。僕はあえて通ぶって(笑)、アルバムに入ってる『そして伝説へ』を流してました。

めんま:一般的に有名じゃないアルバム曲を流したくなりますよね。

俺ゴミ:文化祭のときも、出店する教室にラジカセ持ち込んで、勝手にずっとPENICILLINのアルバムをずっと流しててました。

めんま:自分も文化祭で、お化け屋敷をやった時にラジカセ持ち込んで、Dir en greyの『MACABRE』を流してました。みんなやるんですね。

だいごろう:散々、XやVersailles流してると、教室に戻った途端、非難ごうごうで「お前の日は、みんな放送を切る」ということを言われたりして(笑)。

それに、卒業文集で自分のことを書くページってあるじゃないですか。そこに、みんなが好きな音楽の項目に「EXILE」とか書いてある中で僕だけ「摩天楼オペラ」って書いてました。

めんま:熱い!

――おふたりは中高生の頃ヴィジュアル系を意識した服装をされたりは?

俺ゴミ:僕、口元にニキビが出来ると「HAKUEIさんのピアスみたいだ」って内心思ってました(笑)。

だいごろう:基本的に中学生だったんで、金が全然なくて、買えはしなかったんで、もらい物とかを付けたりとかはしてましたけどね。今思うとスゲー恥ずかしいんですけど。

俺ゴミ:あとは、PENICILLINのベーシストのGISHOさんが、よくアロハを着て歩いてたんで真似をしてアロハを着たり、今も衣装でV系ぽいものを着たりして。そういうのはありましたね。

めんま:あるあるですね。