男の子はハナクソだけで15分も笑えて面白い

出典:Dr.須藤暁子の読むおくすり

——「ハナクソが主食」「洗濯機から木の棒が出てくる」「電車の中で下ネタ」など、本書には男の子ママの子育てあるあるが満載です。須藤さんが「男の子って面白い」と思うのはどんなところですか?

とにかく純粋なところです。

友達との会話も、ハナクソだけで15分は大笑いしています。既製のキレイなものよりも、今見つけたここにある物で何が作れるか、どんな武器に形が似ているか、考えることが好きなのだと思います。なので、楽ですね(笑)。

そして、ママのことが大好きなところも、かわいいです。うちの子は女っぽくない子が好きみたいなんですけど、たまに私が髪の毛を巻いたりすると、長男から「毛の先っぽがタコに似ているね!」と言われます。

「いつもの方がいい」とか、「何もしないママが可愛くて好きなのに~」ともいってくれます。

ストレートな愛情表現は、世のお父さんも見習って欲しいところですね。

“命があるだけで幸せ”が考え方の根底にある

出典:Dr.須藤暁子の読むおくすり

——大学病院で勤務しながらの子育てはとてもハードだと思いますが、この本のようにポジティブに、力を抜いて考えられるようになったのは何かきっかけがあるのでしょうか?

実は私、すごくネガティブなんです。医者になってから、常にどこか冷静で、最悪のことを想定してしまいます。

私の根底にあるのは、人は死ぬということ。医者になってから、命があるということがどれだけ幸せか、口から食べられてうんちが出せるということが、どれだけ有り難いことかと言うのを知ったからです。

自分と、自分の大切な人が生きていることが、奇跡だと思います。