——忙しい毎日の中で、当たり前のように思ってしまいますが、自分も家族も健康に生きているということが何よりも幸せなことですよね。

最後に本書の中から、須藤さんの言葉とエピソードをご紹介します。

(1)「忘れ物? 子どもじゃなきゃ、いいんさ」

保育園に持たせるものを忘れてしまった、急いで料理をしたら失敗した……。須藤さんはそんなことが続いて自分がイヤになったとき、子どもたちは自分の忘れ物や失敗を責めたことは一度もないということに気付いたそう。

子どもはママが自分たちを守ろうと必死なことをわかってくれているのです。

それに気付いてから、須藤さんは忘れ物は「子どもを忘れていない証拠」と思うようにしているといいます。

(2)「なりふりかまうな。“その人”は、この子の親じゃない」

須藤さんは以前、夜寝る前になかなか泣き止まない子どもを連れて外を歩いていたところ、知らない人に「あんたみたいな母親の子は不幸だ!」と言われたことがあるそう。

そんな心無い言葉に深く傷ついたそうですが、数日して冷静になったとき気付いたのは、「ってか、誰?」ということ。

その人は、我が子の親ではないのです。

関係ない人ほど色々な口出しをしてきて、言われた人が傷ついて泣いていることなど考えもしません。

子育て中は必要以上に傷ついてしまうことも多いもの。須藤さんは、自分にとってプラスのものだけ心に残そうと決めているといいます。

今回インタビューした須藤暁子さんの『子育て奮闘中の母ちゃんドクターが書いた 「男の子ママ」の悩みをぶっとばす言葉』は、子育て中のママにとって「あるある!」と共感しながらも、「大丈夫!」と背中を押してもらえる一冊。

ぱっと開いたページに、今日1日を元気に過ごすヒントがあるかもしれません。

 

ライター。音楽系の出版社で6年間勤務した後、かねてからの目標であったアメリカでの短期留学を果たし、現地でフリーペーパー制作のボランティアを行う。帰国後は、実用書を扱う出版社にて女性エッセイや心理本などの編集を担当。その後、ライターとしての活動を始める。北欧のヴィンテージ食器が好き。