高所得層の子どもは多くの質問を親に投げかける

1930年に行われた調査から、イアン・レズリーさんは、低所得層の子どもよりも高所得層の子どもの方が親に対し多くの質問をする傾向があることを挙げつつ、さらに高所得層の子どもは、

「好奇心に基づいた問いを発する傾向が顕著だった。つまり“どうやって”や“どうして”という質問が多かった。」出典(『子どもは40000回質問する』 著・イアン・レズリー)

と語っています。

イエスノーで終わる質問ではなく、質問の答えがさらに子どもの知的好奇心をくすぐって、さらなる質問につながるような問いかけをすることが多いのだそう。

確かに、大人にとっては当たり前のことでも、子どもはひとつひとつに疑問を持ち、少しでも曖昧だったり適当な受け答えをしようものなら、矛盾点を突くような鋭い質問を投げかけて来ることが多いですよね。

親にとっては少し煩わしく感じる場面ですが、実はこれは子どもの知的好奇心がぐんぐん成長している瞬間。そうと分かれば、親としてはむしろどんどん知的好奇心を満たす質問を投げかけてきて欲しいものです。

より多くの質問をする子どもになって欲しい! そんな時は親は何をすべきなのでしょうか?

この答えは、子どもの知的好奇心が高く、多くの質問を投げかけてくる傾向の強い子どものいる高所得層の家庭と、そうではない低所得層の家庭の違いに着目することがこの疑問を解決するカギになりそうです。