成績が伸び悩む子の親がやりがちなNG行動

――親に対するポーズで勉強している素ぶりを見せている、ということですか。そういった成績が伸び悩む子の親が、子どもに対する接し方として何か共通することがあるのでしょうか?

州崎「共通点としては、子どもに関与しすぎているということと、親自身が情報に振り回されているということですかね。

やはり成績が伸び悩んでしまうことに関しては親は心配なので、子どもに対してあれこれやってあげようとするんですよ。

僕はよく『先生、子どもに新しい参考書を買ってあげようと思うのですが、オススメはありますか?』と聞かれた際に、いくつか候補をあげて、『あとは本屋さんに行って子どもに選ばせてあげてください』って言うんです。それぞれ子どもによって好きな色使いとかレイアウトが違いますからね。

しかし、成績が伸び悩んでしまう子の親に限って、本屋に行かずにその場でAmazonで全部購入してしまう、みたいなことをするんですよ(笑)

参考書を選ぶことひとつにしても、子どもの意見を聞かずに与えてしまうし、親自身も情報の取捨選択ができてないんですよね。

子どもだってそんな山のような参考書を目の前にしたら、どれから手をつけたらいいのかわからずやる気がなくなってしまいます(笑)

中学受験というのは、それに対応して勉強できる期間が限られていますし、早く結果が欲しいという親の気持ちはわかるのですが、残念ながらやらされている間はやはり子どもは伸びないです。」