イケダハヤト

10代の頃からパソコンやケータイを使いこなしてきたプレッシャー世代(1982-1987年生まれ、解説はインタビュー末尾に記載)には、今のネット界を牽引するキーパーソンが多い。そのひとりであるプロブロガーのイケダハヤトさんが、新時代の情報発信術と、ネットの"炎上"に負けない3つの鉄則を語った。

情報発信を通して新しいキャリアを築く

月間20万UU(訪問者数)を超えるアクセスを持つ人気ニュースブログ『ihayato.news』を運営するイケダハヤトさん(26歳)は、中学生時代から個人ニュースサイトを運営し、雑誌『ネットランナー』で連載を持つに至るなど、10代のうちからネットに触れ、情報発信を行なってきた。

今やソーシャルメディアを中心としたマーケティングに関する講演、執筆、コンサルテーション活動を行っている気鋭のプロブロガーとして注目を集める存在となったイケダさんは、ネット上の情報発信は「キャリアを作る上で不可欠なもの」だと語る。

大学卒業後、イケダさんが就職したのは、大手半導体メーカーだった。そこで、企業コミュニケーションなどを手掛けるうち、ソーシャルメディアの可能性に心を奪われたイケダさんは、その後、ソーシャルメディア・マーケティング企業のトライバルメディアハウスに転職する。きっかけになったのは、自身で運営していたブログだった。

「仕事柄、海外の情報に触れる機会も多かったので、それを翻訳メモみたいな形でブログにアップして発信していたんです。その頃は、まだソーシャルメディアについて発信している人が少なかったので、自然とたくさんの読者が訪れるブログになりました。その読者の中に、トライバルメディアハウスの池田紀行社長がいらっしゃったのです。そこからTwitterで何度かやり取りする関係になって、一緒に焼き肉を食べにいくことになって。当時、僕は企業や人がソーシャルメディアを上手く使えていないというフラストレーションを感じていて、池田さんも同じ思いだったことを知り、焼き肉の席ですぐに転職を決めたんです(笑)」