東大発のAIベンチャーが開発した荷物の自動計測システム
AIやロボティクスの技術を活用したソリューションを提供するTRUST SMITHグループ傘下の企業であるSMITH&LOGISTICSは、「荷物の大きさを自動で計測するシステム」の提供を開始した。同技術によりロジスティクス分野の企業を始め、荷物の大きさを計測する工程がある、あらゆる現場での労働力不足の解消と人件費削減に貢献する。
物流現場では、荷姿の異なるアイテムのサイズを正確に計測する必要があるため、手作業での採寸が行われている。しかし、この作業は、作業効率の低下や採寸精度の低下を引き起こす可能性ある。
SMITH&LOGISTICSは荷物の大きさを自動計測するシステムを開発。ドライブレコーダーの個人情報を取り除くAIで培った画像認識技術や、自動運転の研究開発で培った物体認識の技術を応用することにより、開発に成功した。
センサーがアイテムの形を点群データとして読みとり、画像処理技術や高速計算アルゴリズムを活用することにより、荷物の大きさを自動で計測するというもの。
従来のシステムは取得した画像データの解析に時間がかかり、実用レベルでの導入が難しかった。今回、高速計算アルゴリズムを活用することにより解析時間を大幅に短縮することに成功した。また、同社の強みである画像認識技術も活用することで高精度なサイズ計測が可能となった。
読み取った荷物の大きさのデータは、顧客の基幹システムで管理することができるほか、ラベルの読み取り自動化システムとの組み合わせで、より広範な荷物の自動読み取り・検修も可能となる。
さらに、取り扱う荷物の大きさや種類、量に加え、現場での光量やスペースに基づいて読み取り場所の検討やカメラ台数の調整も行うこともできる。
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