■テザリング利用時の落とし穴と言われる7GB制限。果たして間に合うのか?

テザリングは非常に便利なサービスですが、前回も触れた通り転送量制限があります。SoftBank、au共に1ヶ月に7GBを超えると転送速度制限として請求月末まで128Kbpsへと転送速度が大幅に低下します。ではこの7GBがどの程度なのか? というと……。

・ニュースサイトを1ページ見る→1MB程度。
・アルバム1枚をiTunesでダウンロード→40MB~50MB程度。
・YouTubeのHD動画を30分見る→200MB程度。

くらいです。7GBは7,000MBとなるので、毎日常時インターネットに接続して動画を見る……なんて、よほどヘヴィな使い方をしなければ十分まかなえる量であると思われます。

なお、制限はこれだけではありません。7GB制限の他にも両キャリアとも「3日制限」というクセモノも居ます。こちらは「直近3日間の通信量が1GB以上」の場合、翌1日間、通信制限がかかるという規制です。

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ご利用の際に制御することがあるコンテンツやサービスについて(ソフトバンクモバイル)

auでは混雑状況に応じて制限速度は変化。SoftBankでは制限速度についての記述はありませんが、「当日6時から翌6時」と制限される時間帯が明記されています。おそらく両キャリアとも混雑する時間帯に規制が行われるようです。

おいおい、規制ばっかじゃないか! と不安になってきますが……。実際に1日、MacBookと共にテザリングで、Webページを見つつ、オンラインに画像やデータを保存しつつ、といったクラウド連携を主とした仕事をしてみました。その間どのくらい消費したか……というと。
 

丸一日ノマドワークして200MBほど。7GB/月制限にも引っかからなければ、1GB/3日制限も余裕で範囲内。僕の使い方だと、トータル予測しても1ヵ月に6GB程度の通信となるようです。

 

ちなみにこのアプリは、「通信量チェッカー」。起動しておくだけで、7GBを上限としてあとどのくらい通信できるか? を視覚的に確認できます。SoftBank、au両対応で締め日の設定もできますよ。現在の使用量からのアドバイスも表示されますよ。

 

 


さて、以上でテザリングに関しての設定や注意点解説は終わりとなります。接続自体はかなり簡単ですよね。ちょっと複雑な制限もありますが、人によっては神がかったサービスであるかもしれないテザリング。

上手くパケット量をコントロールできれば、これほど便利な機能は無いので、「通信量チェッカー」を利用しつつ、効率良く運用してみてくださいね。データ量の多い動画サイトにだけ気をつければ大丈夫! ……なはず!

ガジェット、PC、家電を中心にフリーライターとして活動中。ウレぴあ総研をはじめ、ハピママ*、ギズモード・ジャパン、コタク・ジャパンなどのWebメディア。雑誌・ムックなどの紙媒体などでも幅広く執筆。趣味は「農業」、ライター仲間からは「兼業ライター」と言われることも。