リア充、ぼっち、KYなど、人間関係にまつわるさまざまなスラングを生み出してきたインターネット。そんなネット界隈で近ごろ“喪女”なる言葉が広まりつつある。

2004年ごろに誕生したとされるこの言葉、人気の検索ワードを調べるウェブサービス「Googleトレンド」で見てみると、2011年から急激に検索数が増え、いま現在も高水準で推移している。また、喪女をテーマにした漫画(後述)のアニメ化が発表されるなど、世間への露出も目に見えて増えてきた。

今回はそんな“喪女”の世界を学ぶための参考テキストとウェブページをざっくり紹介させていただきたい。

■喪女(もじょ)とは何ぞや?

喪女とは「モテない女性」を略した言葉で、もじょ または もおんな と発音する。恋愛に縁遠い女性といえば、かつて流行語大賞にノミネートされた“干物女”をイメージする人も多いかもしれないが、喪女と呼ばれるためのハードルはさらに高い。

一般的には、年齢イコール恋人いない歴、つまり交際経験ゼロなのが喪女の基本条件。さらに「モテない自覚がある」も必須で、ここへ「ネガティブ思考」「社交性に乏しい」などの周辺条件が加わることもある。この定義でいくと、干物女の代表選手――綾瀬はるか主演でドラマ&映画化もされた漫画『ホタルノヒカリ』の主人公――などはまだまだ甘い。第1話からイケメンに惚れられ、あまつさえキスまでしてしまう彼女など、決して喪女にはなれないのだ。

ちなみに喪女の男性バージョンは、予想できたと思うが“喪男”。また、喪女にはいくつかの派生語がある。ネット上だけで喪女のふりをする人間は“ネ喪”と呼ばれ、喪女たちからは忌み嫌われている。逆に、喪女を極めた(一説には喪女のまま30歳を超える)者は喪女界のエリートとして“真喪”を名乗ることができるそうだ。……深いなぁ。