無線LANルーター市場でWi-Fi 6対応製品の販売数比率が6割を超えた。対応製品の増加に伴って平均単価も下がっており、普及が進んでいる。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」から明らかになった

2021年3月1週の無線LANルーター市場に占めるWi-Fi 6対応製品の割合は32.0%だった。4月5週に41.4%と4割を超えると、その後は安定的に4割台で推移。9月3週に51.7%を記録し、初めてWi-Fi 6対応製品が過半を占めた。以降、5割を一度も下回らず、12月4週には60.6%まで増加し6割を突破。22年2月3週には過去最高の64.0%に達した。BCNランキングに登場しているWi-Fi 6対応モデルは、この1年で30機種以上増え、全部で100製品を超えた。平均単価の下落が普及を後押ししているとみられる。

Wi-Fi6対応製品の平均単価をみると、21年3月1週の1万3300円をピークに、3月3週以降は1万2000円台で推移。11月2週に1万1900円と初めて1万1000円台を記録した。年末セール時期の12月5週に1万1100円と過去最も安くなった。22年1月1週からは1万1000円台で推移しており、1年間で2000円程度下落したことが分かる。

すでに1万円を下回る製品も複数発売されており、Wi-Fi 6対応製品購入の金額的ハードルは以前よりも下がっている。今後も普及は進んでいき、よりスタンダードな製品になるだろう。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

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