完全ワイヤレスイヤホン(TWS)市場でソニーのシェアが2022年2月4週に3割を超えた。新製品「LinkBuds」が貢献している。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」から明らかになった。

ソニーの販売台数シェアが急増したのは22年2月3週。前週よりも9.2ポイント増の26.3%を記録して、21年10月2週以来、19週ぶりにアップルを逆転した。シェア増の要因は穴が開いた独特な形状が特徴の新製品「LinkBuds」。2月3週は発売前にも関わらず、予約分のみで機種別販売台数ランキング4位にランクインした。発売週の2月4週には更に販売台数が増加。同ランキングで首位に躍り出ている。これによってソニーのシェアは30.7%に達し、過去3年で初めて3割を超えた。

22年2月4週の機種別販売台数ランキングは10.3%のシェアを獲得したソニー「LinkBuds グレー」を筆頭に、アップルとソニーの製品がTOP10を占めている。TWS市場は「AirPods」の登場以降、アップルの独走が続いていた。しかしソニーは、「WF-1000XM4」や「LinkBuds」といった新製品の投入によって巻き返しに成功したと言えるだろう。2強によるシェア争いは激しさを増している。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

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