世界の蔵元からワインを直輸入・販売するヴィノスやまざきは、3月19日に、千葉県初の直営店舗となる「流山おおたかの森店」をオープンした。
流山市は、人口増加数が全国1位の都市として、とくに若い家族世帯や4歳以下の児童人口が多く、また最近では「住みたい街ランキング」の急上昇ランキング1位となり、「母になるなら、流山市。」のキャッチフレーズで市が保育園を増やすなど、子育てしやすいまちづくりを進めていることで注目を集めている。
今回、高島屋グループである東神開発と流山市が進める都市開発の中で誘致に応え「流山おおたかの森店」を出店した。高級ブランドではなくコストパフォーマンスと品質を重視する人々に向け、ヴィノスやまざきがワインの提案型ショップを展開する。
ヴィノスやまざきは、創業109年の老舗企業ながら、1994年からワインの直輸入を開始。ブランドではなく味と価格のバランス、また中間流通を省いた蔵元からの直輸入をおこない、全国に25店舗を展開している。買い付けも、実際に現地の畑まで確認してから買い付けるため、自然な造り・環境に配慮した造りのワインしか仕入れない。子どもも楽しめる「生産者の顔が見える」ジュースなども提供する。
同社では、店内でのワインティステイングバー(味を見てから買おう!)や、ワインセミナーなどの店内開催を30年以上おこなっている。今後、「流山おおたかの森店」では、「チビッ子ソムリエ教室」の開催を予定するなど、小さい時から本物の味を啓蒙する「食育」を通じ、未来の顧客創造と、地域でのワイン文化の向上に貢献していく。
また、「流山おおたかの森店」では、「Pick&Go」を採用し、ウェブで事前決済し店舗の中に入らなくても商品の引き取りができる仕組みを導入している。さらに、POPには、ワインを買い付けたストーリーや味わいを紹介する動画にアクセスする二次元コードを掲載。対面での接客と変わらず商品の物語を楽しむことができるほか、その場でウェブ注文も可能となっている。店舗で現物を確かめ、併設するワインバーで味をみてネットで買うという、デジタルとリアル店舗の融合を目指す。
流山店の出店に合わせて、年間10万本以上を販売する低アルコールワイン「ソレイユ・キュヴェ・ユーコ」をはじめとした「ソレイユ」シリーズから、アルコールフリーの「ソレイユ・キュヴェ・ユーコ フリー 720ml」をワイナリーと共同開発・初リリースする。ぶどう農家からのジュースや国産チーズ、デリなど酒類を飲まない人、出産を控えて飲みたいけれど飲めない人、未成年の人など幅広い世代に訴求していく。価格は1650円。