「ポイ活」の一つ、投信信託の積立購入サービス(獲得ポイント数はマネックス証券×マネックスカードの場合)

楽天証券が「投信積立 楽天キャッシュ決済/楽天カードクレジット決済」、SBI証券が「クレカ積立」と呼ぶ、クレジットカード決済による投信信託の積立購入サービスに、今春からマネックス証券、auカブコム証券も参入する。auカブコム証券は3月28日から。共通するメリットは、約定金額の0.5~1.1%(2022年3月時点)のポイント還元で、資産形成の手段としてだけではなく、現金相当として使えるポイントが手軽にたまる手段としても注目されている。

証券会社とクレジットカード・獲得できるポイントの組み合わせは、楽天証券×楽天カード(楽天ポイント)、SBI証券×三井住友カード(SMCグループの共通ポイントのVポイント)、マネックス証券×マネックスカード(マネックスポイント=共通ポイントやギフトカードなどに交換可能なポイント)、auカブコム証券×au PAYカード(Pontaポイント)だ。今回はこのうち、楽天証券、SBI証券、マネックス証券のクレジット決済の設定方法を紹介しよう。なお、記事中に画面例はすべてPC版となる。ポイント還元率などは掲載済みの記事(https://www.bcnretail.com/market/detail/20220302_268111.html)を参照していただきたい。

SBI証券

SBI証券では、「投信(積立買付)」の「クレジットカード」から事前に対象の三井住友カードを登録した上で、積み立てたい銘柄を選び、「クレカ決済」を選ぶと登録したカードで決済する仕組み。積立金額の変更や積立の解除は「積立設定 変更」から行う。事前のクレジットカード登録がやや面倒だが、投信積立に限ると設定は分かりやすい。

楽天証券

楽天証券では、事前に楽天カードのカード情報を登録すると、その楽天カードで投信積立 楽天カードクレジット決済が可能となる。積立金額の変更や積立の解除は「積立設定一覧」から行う。また、「ポイントコース設定」で「楽天ポイントコース」を選択し、「ポイント利用設定」で毎月の利用ポイント数を設定しておくと、投資信託のスポット購入・積立注文にあたり、設定した利用上限まで保有する楽天ポイントが自動的に消費される。この楽天ポイント投資は、楽天市場で付与されるポイント倍率がアップする「SPU」の対象の一つとなっているが、22年4月1日から条件が変わり、SPU達成のハードルはやや上がる。

マネックス証券

2月25日にクレジットカード決済による投資信託の積立サービスを開始したばかりのマネックス証券では、個々の銘柄の投信積立の設定画面の「引落方法の選択」で「マネックスカード」を選ぶと、決済画面が表示され、カード情報(セキュリティコード)を入力して支払いを承認すると、自動的に毎月、マネックスカードからの引き落としで投信信託を積立購入する仕組みだ。

独自の毎日積立(毎ファンド営業日に買付)はクレジットカード決済に対応しておらず、毎月積立のみ。積立金額の変更や積立の解除は「投信つみたて 申込状況一覧」の「クレジットカードつみたて」から行う。事前のカード情報登録が要らない申し込み方法は、オンラインショッピングや月額課金制サービスの申し込みの感覚に近く、個人的には、SBI証券・楽天証券より分かりやすいと感じた。

クレジットカード決済による投信積立の上限は、証券会社につき月5万円まで。キャンペーン・特典適用時のポイント還元率は、最後発となるauカブコム証券の「投信積立 au/UQ mobile特典」適用時が最も高く、対象のau回線の契約があれば、当初12カ月は最大5%還元、つまり合計60万円(5万円×12カ月)の投信積立でもれなく3万ポイントもらえる。UQ mobileの回線契約でも、通常1%+ 特典2%の計3%還元となり、UQ mobileの月間3GBの最安プラン「くりこしプラン +5G」の月額料金が実質128円(月額料金1628円-ポイント還元1500円相当)になる大盤振る舞い。元本割れのリスクはあるものの、クレジットカード決済による投信信託の積立購入サービスは、現時点では、毎月もらえるポイント分だけお得なことは間違いない。(BCN・嵯峨野 芙美)