リモートワークではついつい間食してしまう

リモートワークで周りに家族や同僚がいない場合、人目を気にすることなく好きなタイミングで好きなものが食べられる。この結果、リモート勤務になったことで間食が増え、そのことを後悔している人が多いという。リモート勤務従事者は運動量が減る傾向にもあるため、健康には注意したい。

 

8割以上がリモート勤務で間食が増えたと回答

2021年にファーマインドが週に3日以上リモート勤務に従事する女性500名を対象に、リモート勤務中の間食に関する調査を実施した。リモート勤務時に間食しすぎて後悔したことがあると回答した人は68.6%と、全体の約7割に上った。オフィスに比べ人の目が気にならないため、好きなものを好きなときに食べられることが原因と考えられる。間食には気分転換や次の食事の血糖値上昇を緩やかにするなどの良い効果もあるが、食べ過ぎると健康に悪い影響を及ぼすこともある。食べ過ぎには注意したいものだ。

カロリー過多と感じている人も7割以上

リモート勤務中に食べるおやつや間食のランキングでは、チョコレートが79.8%と高い支持を得た(複数回答)。2位以下にもクッキー・ビスケット(58.4%)、スナック菓子(49.8%)、アイスクリーム(43.6%)と、カロリーの高いものが並ぶ。カロリーが高いことについては自覚症状があり、自分のおやつや間食がカロリー過多だと感じていると回答した人は7割以上だった。カロリーの過剰摂取は肥満につながり、肥満はさまざまな病気につながる。カロリーの摂り過ぎには注意したい。

間食にかける費用は平均299円/日

間食にかける費用の平均は1日あたり299円だった。この金額は年齢が低いほど高くなり、20代では平均376円だったという。約300円というと安いように感じるが、安いチョコレートやスナック菓子を300円分食べればかなりのカロリーになるだろう。

手軽、気分転換できる、低カロリーが重要

リモート勤務中のおやつや間食に求める要素については、「手軽に食べられる」が63.8%と最も多かった(複数回答)。忙しい仕事の合間に利用するには食べやすさが重要ということだろう。また、「気分転換ができる」が59.8%、「カロリーが低い」が56.2%、「リラックスができる」が56.0%と、これらも約6割の支持を集めた。

逆に手の込んだ間食を食べるようになった人も

面白いことに、リモート勤務になったことで逆に手の込んだ間食やおやつを食べるようになった人もいるという。これらの調査結果から、ファーマインドはカットフルーツをリモート勤務中の間食に使うことをすすめている。たとえば皮をむく手間がかかるフルーツや、作る手間がかかるホットケーキを食べるようになったと回答した人がいる。オフィスのほうがストレスで食べてしまうという人もいて、リモート勤務中の間食事情は人それぞれのようだ。

好きなカットフルーツランキング首位はパイナップル

最も好きなカットフルーツについて調査したところ、1位はパイナップルだったという(37.2%)。完熟した甘いパイナップルが「非常に好き」、「好き」、「どちらかというと好き」と答えた人の合計は約9割に上り、多くの人はパイナップルが好きなことがわかった。カットパイナップルは平均300円/日という予算で購入でき、グラムあたりのカロリーはミルクチョコレート、クッキー・ビスケット、ポテトチップスに比べて低い。酵素や食物繊維も取れ、ヘルシーなところも理想に近い間食といえるだろう。

カットパイナップルの売り上げが2021年に前年比13倍以上に

カットパイナップルは実際売れており、2021年7月の売り上げは前年比13倍以上になったという。自宅には冷蔵庫があることが多いため保存がしやすく、パイナップルを始めとするカットフルーツはこれからリモート勤務における間食の定番になっていくのかもしれない。

食べ過ぎに注意しながら間食を楽しもう

仕事中の間食は、うまく利用すれば仕事の効率を上げることにつながるが、多くの人が自覚しているとおり食べ過ぎはカロリー過多へとつながる。ただでさえ運動量が減るリモート勤務において接種カロリー量が増えることは良いこととはいえない。

カットパイナップルなどのカットフルーツはカロリーが比較的低く、酵素や食物繊維といった栄養も含まれるため、チョコレートなどよりもヘルシーといえる。間食を取りすぎているという自覚がある人は試してみてはいかがだろうか。ただ、カットフルーツであっても食べ過ぎは禁物だ。健康的な範囲で楽しむようにしてほしい。(ライター・ハウザー)