PC用ゲームコントローラー市場で、マイクロソフトが2年7か月ぶりに販売台数シェア首位を獲得した。けん引役は「Xbox ワイヤレスコントローラー + USB-Cケーブル」だ。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」で市場の動向をまとめた。
22年6月、PC用ゲームコントローラーのメーカー別販売台数シェアは、マイクロソフトが19.7%で、5月の4.5%から15.2ポイント急伸。上位3社をごぼう抜きして首位に躍り出た。「Xbox ワイヤレスコントローラー + USB-Cケーブル」の販売台数が大幅に伸びたためだ。同製品は現在品薄が続いており、店舗に入荷したそばから売れているようだ。
一方、2位のホリも19.1%と5月から6.3ポイントアップ。マイクロソフトとほぼ並んだ。6月に新発売した格闘ゲーム向けのゲームパッド「ファイティングコマンダー OCTA for PlayStation 5 PlayStation 4 PC」とアーケードコントローラー「ファイティングスティックα for PlayStation 5 PlayStation 4 PC」が好調でシェアを押し上げた。
PC用ゲームコントローラー市場は活況が続いている。19年6月の販売台数を「100」とした指数は19年12月に170.0を記録して以降、一度も100を下回っていない。21年12月には過去3年で最も高い258.0となったほか、直近の22年6月も206.8と3年間で市場規模が2倍以上に拡大していることが分かる。PCゲーム人気の高まりに加え、据え置き型ゲーム機とPCのどちらにも対応する製品が増えていることも市場規模拡大の理由だろう。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
<% bcn_video1 %>